暁 〜小説投稿サイト〜
絶対に勝つ
第三章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「身体の動きが凄くいいです」
「そうでしょ」
「もう本当に」 
 それこそ、というのだ。
「朝起きたら全然です」
「身体の疲れが取れてるわね」
「それにお風呂出た後のストレッチも」
 これはシャワーの時もしていた、それで身体をほぐして一日の疲れを取っていたのだ。だが風呂に入った後は。
「身体がシャワーだけだった時よりもずっと柔らかくなっていて」
「身体が温もった分だけね」
「凄く効いてます」
「身体は温めるものよ」
 冷やすものではなく、というのだ。
「だからいいのよ」
「そういうことですね」
「それに気持ちいいでしょ」
「はい、シャワーよりもずっと」
「血流がよくなってね」
「凄く気持ちいいです」
「それで走っても」
 肝心のそれもだった。
「身体の動きが前よりもよくなって」
「速くなったのね」
「そう思います」
「じゃあこれからも続けるわね」
「そうします、本当にこれですと」
 ハンナは部長に明るい顔で言った。
「あいつにも勝てます」
「そう、勝つのよ」
「それにあんまり気持ちいいんで」
 風呂自体がとだ、ハンナは部長に笑顔のままこうしたことも言った。
「色々やってみようと思っています」
「お風呂を?」
「お風呂のお店とかありますよね」
「ええ、保養地の温泉もあるし」
「入浴剤も売ってますし」
 風呂に入る様になってから気付いたのだ、店に行けばそうしたものが売っているということに。
「そうしたものも使ったりサウナも」
「サウナね、あれもね」
「温まりますよね」
「温まってそれに汗も凄く出てね」
「汗が出て、ですか」
「身体の中の不純物とかが出ていいのよ」
 それがサウナだというのだ。
「普通に湯舟に入ってもそうだけれど」
「サウナもですね」
「いいのよ、汗をかいて水風呂に入って身体を冷やしてまた入って」
 それを繰り返してというのだ。
「身体の中の悪いものを出すのよ」
「それがサウナですね」
「だからサウナは健康にいいのよ」
 そうしたものだからだというのだ。
「今度そっちも入ってみるといいわ」
「わかりました」
「他にも保養地の露天風呂とかね」
「あれもよさそうですね」
「そう、薬膳湯もあるし」
 部長はハンナに笑顔でそうしたことを話していった。
「だから色々入ってみてね」
「わかりました、まずはお風呂に入って」
 そうしてとだ、ハンナは目を輝かせたうえで部長に言った。
「今度の戦い、絶対に勝ちます」
「あの娘に」
「負けたままなんて悔しいですから」
 その気持ちが強い、それに故にだった。
「僕これからも練習して食べものに気をつけて」
「お風呂にも入って」
「そうしてかちます」
 こう言ってだった、ハンナはこの日も走っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ