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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第5話 西の森の洞窟で
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今、俺は第1層の迷宮区で《ルインコボルド・トルーパー》と戦っていた。
普通ならコボルドの斧を3連続で避け、反撃のソードスキルを打ち込み、またコボルドの斧を3連続避ける、というパターン化された攻防を数回繰り返すのが普通だが俺は違う。
ただ避けるだけではなく避けながら攻撃する。
言うのは簡単だけどやるのは難しいです。
βテストの時に何度か試したことがある。
一応出来たのだが問題があった。
それはダメージが少ししか通らなかったことだ。
βテストの時は筋力をあまり上げてなく、敏捷力を優先的に上げていたからダメージが少なかった。
かといって、筋力を優先的に上げてしまうとスピードが下がり回避しながら攻撃することが出来なくってしまう。
いろいろと検討してみた結果、筋力と敏捷力が同等じゃなければ出来ないことがわかった。
だからβテストの時はそれ以降1回も使わなかった。
だが今はあるスキルのおかげでステータスアップポイントに関係なく敏捷力が上がるから全て筋力に振れる。
そのおかげでやっと理想の戦闘スタイルが実戦で使える。
りそして3連続でコボルドの攻撃を避け、隙のできたコボルドにソードスキル《バーチカル》を打ち込みHPを0にする。
コボルドを倒すと剣を鞘に納め時間を確認する。

「ちょうど12時か。一旦町に戻って飯でも食べるか」

俺はそう呟くと町に向かって走り出した。










「なぁ《隠しログアウトスポット》て知ってるか?」

昼飯を買い階段に座って食べていると、前のテーブルに座っている2人組の男の会話が耳に入ってきた。

「隠しログアウトスポットだぁ?バカバカしい。そんなものあるんけないだろう」

本当にバカバカしい話だ。
無視してパンを食べようとした時、片方の男から隠しログアウトスポットの有無を疑わせる言葉が出てきた。

「それがそうでもないんだよ。情報の出所は《鼠》らしいぞ」

なっ!?アルゴだと!?

俺が驚いていると階段の横の壁に寄り掛かっていたフードに身を包んだプレイヤーがテーブルに手を勢いよくついて男たちに言った。

「それって何処にあるんですか??」

「隠しログアウトスポットか?それなら西の森の1番奥にある洞窟にあるらしいが…」

「わかりました!ありがとうございます!」

「ちょっ、あんたあそこは!…てもう行っちまった」

フード姿のプレイヤーは礼を言うとあとの言葉に耳を貸さず、そのまま西の門の方へと走っていった。
そのやりとりを見ていると後ろから話しかけられた。

「よっ、カー坊。こんなところで何をしているんダ?」

語尾に特徴的な鼻音が被さる甲高い声で話しかけてきたプレイヤー、アルゴに俺は食べていたパンを見せながら言った。

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