暁 〜小説投稿サイト〜
とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第26話 魁と黒の剣士、一時の安らぎを過ごす
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シルフ、ケットシーの両種族たちと別れたキリトたちはリズを除くメンバー全員、アルンへ向かった。着いた頃にはすでに夜になり、早速アルンの宿に入った。ちなみに宿代を残してなかったキリトはタカトラとクラインに払ってもらい、キリトは『この借りは必ず返す』と礼を言って宿の部屋に向かった。部屋について早々キリトたち…特に女性メンバーのリーファとシリカは長距離の移動に疲れ果てていた

「やっと着いた〜…」

「もう、クタクタです〜…」

女子用と男子用に分かれた部屋でリーファとシリカはそれぞれベッドに倒れ込み、そのまま爆睡し、ログアウトした



「それじゃ、俺達も一回ログアウトするか?」

「ええ、皆それぞれリアルの用事があるでしょうから、一度そちらでの用事を済ませてから明日の夕方5時ごろ…またこの場所で落ち合いましょう」


そして男たち…クラインとヤマナミの確認の後、キリト、タカトラ、ソウジ、レコンもそれぞれの部屋に入り、一度ログアウトして次の日の夕方に落ち合う約束をし、ログアウトをした






オレはログアウトする前にリアルでキリトとダイシーカフェで落ち合う約束をしていたので早速出かけようと用意したところで…

「あれ?平助、どこか出かけるの?」

ちょうど家に遊びに来ていた詩乃がジャケットを着ているオレを見てどこかに出かけるか小首を傾げて聞いてきた…………なんか子猫みたいだ

「………かわいい…………(ボソッ)」

「え?」

「いっ!?いや、何でもないぞ!うん!何でもない!!」

「?」

オレの呟きは聞こえなかったみたいだが、何とかごまかして話題を変更させた

「じ、実は今日SAOの仲間と会う約束したから、これから出かけるんだ」

「ふ〜ん、SAOの仲間ね…………女?」


オレが仲間と会う話を聞いた詩乃の眼からハイライトが消えたと思ったら背中からとてつもなくドス黒いオーラが出ているように見えたオレは命の危険を感じ、必死に弁明した


「ちちち、違う違う違うっ!!男だっ!お・と・こっ!SAOで一緒に戦った仲間と会う約束をしてたんだよ!!」

思いが伝わったのか詩乃から黒いオーラが消えて

「な、なんだ…ビックリさせないでよ……」

「なんか納得いかないけど、驚かせて悪かったな…」


これが惚れた弱みと言うのかオレは詩乃の言葉には逆らえない何かを感じていた。別に我がままを言ってるわけじゃないけど、詩乃の頼みごとにはだいたい首を縦に振っていた。

例えば・・・




『平助、今晩のおかずの買い物にちょっと付き合ってよ』




や・・・




『平助、今日は私の部屋で一緒にご飯を食べよ?』



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