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小学時代を思い出そう!
「折り畳み傘」

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 雨がふってきたので、折り畳み傘を出した。その時、ふと思い出した。
 僕の小学時代の話だ。

◇◇◇

 折り畳み傘は、別名「コウモリ傘」と言って、雨の降りそうな日なんかになると……

「ミズキ、雨降りそうだからコウモリ傘、ランドセルに入れていきなよ」

 と、爺ちゃんや婆ちゃんによく言われたものだ。でも、まずコウモリ傘なんてものは、持っては行かず、もし持っていくなら面倒でも普通の傘だった。なぜなら小学生の当時は、折り畳み傘は格好悪く嫌いだったからだ。
 真っ黒くその色と形から「コウモリ傘」と呼ばれ、(金具もちゃちそうだし)そんな感じが嫌いな理由だった。それに、とじるときの片付けの面倒臭さも嫌いな理由の一つだった。
 今でこそ、折り畳み傘には色んな色があり、握りの色や形が可愛いのや面白いあり楽しめるが、当時は、面白味も何もない折り畳み傘ばかりだったのだ。(そうそう、婆ちゃんの折り畳み傘には茶色やクリーム色があったが、じゃあだからと言って僕の興味を引くものではなかった)

◇◇◇

 そんな僕だったが、大人になった今は、折り畳み傘が気に入っている。やはり持ち運びの便利さが一番の理由だ。
 そういえば、息子がもうじき2歳になる時に……

「パ〜パ、おさるさんあったよ〜」

 てな訳で、お猿さんの顔のついた可愛い折り畳み傘を買ったのを思い出した。雨の日に帰ってくると……

「おさるさんつかった〜?」

 と、息子に好評だったなあ。

おしまい

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