「てるてる坊主」
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長い雨の季節、梅雨。憂鬱な気分を、少しでも晴らそうと作ったのが、てるてる坊主だった。
僕の小学時代の話だ。
◇◇◇
ティッシュペーパーを丸めて、タコ糸や木綿糸でしめて頭を作った。マジックで目や口を描き、顔を描いた。
てるてる坊主といえば、「てるてる坊主、てる坊主。あーした天気にしておくれ」の歌にあるように、次の日の晴れを祈って、遠足や運動会の前の日に作るのが多いかと思う。でも僕の中では、梅雨の時期に、窓際の紫陽花とてるてる坊主というイメージが強く残ってる。長い雨の時期の、夏が来るのを楽しみに待つ儀式の様なものだった。
家の中でも、てるてる坊主をつるしていたが、学校でもつるしていた。学校では、掲示板に画鋲でつるしていたり、窓にセロテープで貼ってとめていた。紫陽花は、学校の窓の外に咲いていて、窓にてるてる坊主をつけていた。それがとても印象に残っているのだ。
そうそう、てるてる坊主の歌は続きがあって、「てるてる坊主、てる坊主、あーした天気にしておくれ!天気にしなけりゃ、お前の首をちょんぎるぞ!!」と、結構過激な歌だった。
そうそう、てるてる坊主を作る時に、かなり大事な事があるのを思い出した!!それは、バランスだった。ティッシュペーパーで作るてるてる坊主は、バランス的にはいいのだが、布や、大きな、てるてる坊主を作る時に、気をつけないと、さかさてるてる坊主になってしまい、「雨降り坊主」になってしまうのだ!(こjの雨降り坊主は良く作った!僕は泳ぎが苦手なので、プールの時期は本当に、本気で雨になれーと祈っていた!水泳大会の前日は、山という雨降り坊主を作ったものだ!!)
晴れますよーに!と、運動会や、遠足の前の日に、学校で友達と、布と新聞紙で作った巨大てるてる坊主は、頭が重くて、ひっくり返ってしまった。だから、頭の後ろにガムテープで糸をはったり、スカートの部分に粘土でオモリをつけたりした。もちろん、糸は、ビニル紐でと、太いのでつった。そのうち頭の上から、ヒモを出す事を思いつき、頭が重くてひっくり返りそうな時は、そうしていた。だから学校から帰る時に外から見ると、なんだか首吊りみたいで、気味悪かったのを覚えている。
余談。てるてる坊主のちゃんとした歌はこんなだった。
てるてる坊主てる坊主、あした天気にしておくれ、いつかの夢の空のように晴れたら金の鈴あげよ。
てるてる坊主てる坊主、あした天気にしておくれ、私の願いを聞いたなら、あまいお酒をたんと飲ましょ
てるてる坊主てる坊主、あした天気にしておくれ、それでも曇って泣いてたら、そなたの首を チョンと切るぞ
小学時代に歌った、てるてる坊主の歌は最初の所しか覚えておらず、「あーした天気にしておくれ」のあとは、かなり端折って歌っていたも
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