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小学時代を思い出そう!
「砂鉄集め」

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 小学時代の僕は、爺ちゃんに色々な話をしてもらうのが大好きだった。小学2年のある日の土曜日の夜。その日の爺ちゃんは刀の話をしてくれたのだった。

「ミズキ君、日本刀は砂鉄から作られるんだよ」

 と、言っていた。

「そして砂鉄から作った(はがね)を鉄でくるむんだよ。鋼は固いがもろい。鉄は軟らかいが強い!両方を合わせて作ったのが、日本刀なんだよ!」

 と、爺ちゃんは言った。

「家にもある?」

 と、僕が聞くと……

「爺ちゃんの実家には有ったけど、半分に折って(なた)にされてたなあ」

 と、爺ちゃんは言った。

「あっ!でも包丁も、日本刀と同じだ。出刃包丁があっただろ?見てごらん日本刀と同じ作り方だから」

 と、爺ちゃんはつけ加えた。次の日。

「ミズキ君。ちょっと公園に行こう!」

 と、爺ちゃんは言った。爺ちゃんと公園に行くと、爺ちゃんは懐からUの字の磁石を出した。

「これで、砂鉄を集めよう!」

 と、僕に言った。爺ちゃんは公園の地面に磁石をつけると……

「これが砂鉄だ」

 と、磁石を見せてくれた。

「これ?」

 見ると、粉見たいな物が磁石についていたのだった。磁石で砂鉄が集められるのを知った。その後、自分でも砂鉄を取りに行った。しかし、磁石についた砂鉄は取りにくかった!そこで磁石をビニール袋に入れてから、砂鉄を集めるのを思いついた。集まった砂鉄は牛乳パックに貯めた。
 そして僕は時々、牛乳パックの中の砂鉄を飽きることなく見ていたのだった。いつか日本刀にする日を夢みて!

おしまい

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