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小学時代を思い出そう!
「林間学校D」

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 深夜、寝静まった頃……

「なんだよ、これ!!」

「うわっ!ふざけんなよ」

 と、あちこちから声がした!! なにやら騒がしい声に、僕も目を覚ました。 ただでさえ楽しくて興奮状態だったので、皆パッパッパッと目覚めていた。
 周りを見るとあたりは真っ暗、でもその中を何かが飛びかっていた。何か白いものが……。目をこらすと……

「パッパンツ!?」

 白いブリーフが宙を舞っていた。誰かのパンツらしかった! 誰かの所に飛んで行っては……

「誰だよ!投げた奴は!!」

 と、投げられ部屋中を飛びかっていた。 もう騒然となった!! そのうちケンカもあちこちで始まった。その騒ぎを聞きつけた先生が大慌てでやってきた!

「お前ら静かにしろ!!」

 と、カミナリが落ち、ひとまずは落ち着いた。
 次の日、朝の集まり会で話題となった。ざわついていると、みんなの前で校長先生は言った。

「お友達と一緒で楽しいのは分かりますが、下着を投げ合うのは止めましょう!」

 その日、そのパンツは友達のヨネの物と分かった!隣りに寝ていたチョボオが、夜中にトイレに行ってパンツが濡れたらしく、着替えようとしてヨネの風呂敷をあけてしまったのだ。
 トイレは明るく部屋は暗いので、良く見えなくてヨネの風呂敷を開けてしまい、気付いて置こうとした時に、その隣りの奴の顔に乗せてしまったのだ!!この事件は、「ヨネのパンツ事件」として語りつがれる事になった。さてその事件の時、当の本人はというと……爆睡中!!
 次の日、起きて一部始終を知ったヨネは一言……

「まだ履いてねーから、大丈夫だよ!!」

 と、言ってみんなを笑わせていたのだった。

つづく


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