暁 〜小説投稿サイト〜
極短編集
短編73「うちのトイレがおかしんだが」

[8]前話 [2]次話
 朝、起きてトイレのドアをあけたらば……

チン!ジャラジャラ

 と、キンキンした音が響き渡り、照明がピカピカ光り、便座を照らしていた。そして……

「出ます、出します、出させます!」

 と、どこからともなくアナウンスが流れると、軍艦マーチが鳴り出した。僕はあっけにとられて、出るものが引っ込んでしまった。なので、今日は近所の公園で用をたした。

 朝、起きてトイレのドアをあけたらば……

ヒュ〜ドロドロ

 人魂が飛び交い、薄く便座を照らしていた。便座の後ろには卒塔婆があり、どこからか線香のにおいがした。僕はあっけにとられて、出るものが引っ込んでしまった。なので今日は、近くのコンビニのトイレに行った。

 朝、起きてトイレのドアをあけたらば……

「あら!素敵なお兄さん///」

 素っ裸のボンキュボンのお姉さんがいた!僕の息子を握るから、オシッコどころの騒ぎじゃない。僕はあっけにとられて、出るものが引っ込んでしまった。なので今日は、駅のトイレに行った。

 そして今日もまた、トイレのドアをあけたらば……

おしまい


[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ