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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
SAO
赤鼻のトナカイ
第1話

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SAO、デスゲームが始まって数ヶ月後の2022年の春頃。
とある層の主街区の酒場。

キリトは迷宮区にて助けたギルド<月夜の黒猫団>のメンバーと一杯飲んでいる。
ケイタ『乾杯??』
『『『『『乾杯??』』』』』
キリトを含めたみんなは杯をかがげて乾杯した。

ケイタ『ありがとうございます。助けてくれなかったら、今頃僕達は死んでいましたよ。』
キリト『大袈裟な事を言わないでくれ。それと、敬語はいいから。』
ケイタ『解った。改めて、ありがとうキリト。』
ギルドリーダーのケイタは、キリトにお礼を言った。
『ありがとう。助けてくれて。』
『命の恩人だよ。』
『本当にありがとう。』
『助かったよ。』
キリト『いいんだよ、別に……。』
みんなも、キリトにお礼を言った。
ケイタ『キリト。キリトってソロ?』
キリト『そうだけど……。』
ケイタ『じゃあさぁ、うちのギルドに入らない?』
キリト『えっ?』
ケイタの言葉に、キリトは驚いた。
ケイタ『僕達は練度が低いから、迷宮区に入ろうものなら直ぐああなるんだ。それに、キリトの様なプレイヤーがいたら、今後の攻略も楽になるしさ。無理ならば仕方ないけど。』
キリト『うーん……。』
キリトは悩んだ。
キリトは以前、第1層のボス攻略後にビーター(ベータテスターにチートを掛け合わせた言葉)と呼ばれる様になり、以来彼はソロでの迷宮攻略をほぼ強要されていた。
そんな彼が、ギルドに入らないかと誘われたのだ。キリトにして見れば、それは救いの手を差し出されている様なものだ。
キリト『解った。』
ケイタ『本当??ありがとう??これからよろしく、キリト。』
キリトはケイタからの誘いにのった。それを聞いたケイタは喜んだ。
ケイタ『そうだ。せっかくギルドに入ってくれたんだし、メンバーを紹介するよ。僕がギルドリーダーのケイタ,こっちがチームの纏め役のテツオ,でこっちがササマル,こっちがダッカー,そして、こっちがギルドの紅一点のサチだ。』
テツオ『歓迎するよ。』
ササマル『これからよろしくな。』
ダッカー『仲良くしようぜ。』
サチ『よろしく。』

こうしてキリトは、ギルド<月夜の黒猫団>のメンバーとなった。
____________________
同時に、サチとの出会いでもあった。

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