暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜雷皇の狩人と双棍の闘士〜
C:黒鉄と略奪王
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「ぐっ……」
デュランダルですぐに傷の修復を終わらせ、二の太刀を左手の平で弾いて回転蹴りを放つ。
頭に直接当たるが、それも意にかさないように、金の鎖を乱射する。
「っ……!しつけぇぞ!!」
エンサイクロペティアでアロンダイトを呼び出すと、それらを叩き折る。
途端、略奪王が接近、最終体のロゥアー・アン・ヒストリアを振るおうとする。
「ドレッドノートバースト!!」
『Dreadnought Burst!!』
叫びと同時に、黒いビットが現れ、一斉射撃を放つ。
ロゥアー・アン・ヒストリアは弾き返され、そのまま俺の回転蹴りで略奪王は武器を落とす。
「ほう……」
「コレで攻撃も、バリアも張れないな!!」
至近距離での射撃に備え、ヘカートをエンサイクロペティアから呼び出し、眉間に構える。
しかし、略奪王は笑う。
「フフッ……フハハハハハハハハハッ!!」
「……何が可笑しい、略奪王」
「……貴様の両の手を見よ!」
「!?」
金の鎖が発動し、エンサイクロペティアが吸収されていく。
「ぐぉ……っ!」
果てしない脱力感に襲われるが、すぐさま強引に金の鎖を破壊。ミラクルメイカーがすぐに能力を修復させる。
「不完全ながら、確かに頂いたぞ、貴様の【百科辞典(エンサイクロペティア)】!!」
「……一番嫌な物を捕られたものだ。が……基本はレッド・ライダーのアレに近いし、別に困ることでもねぇ」
黒楼剣を虚空から呼び出し、その鞘から抜いた黒い刀身は、略奪王を確かに写した。
「コレで気兼ねなくやれるぜ。来な、異世界王(ヤンキー)?」
「それは此方の台詞ぞ、異世界神(イレギュラー)!!」
途端、お互いの剣をぶつけ合い、その衝撃破で地面をクレーター状にする。
片や、哀しみの先にある一つの王の未来、片や、幻想となって忘れ去られた博霊の神の未来。
前者は全多次元宇宙と物語で構成され、後者は幻想となり、最早全ての事象をあらゆる面で効かない神。
両者共に、世界を破壊する程の威力を持つ能力保持者だ。
これがもし、【幻想者によって張られた結界内で行われていなかったら】、既に物語は消滅し、残るのは両者だけとなっていただろう。
そして
「【略奪されしただ一つの物語】!!」
今、
「【忘れ去られし幻想の一撃】!!」
ロゥアー・アン・ヒストリアとロスト・イン・ファントムバーストが、ぶつかり合う。

ズガァアアアアアン!!

中間でぶつかりあった青の斬撃と、白き斬撃は、互いに押さえつけあっていた。
「くっ……、うぉおおおおおおっ!!」
「チィッ………、セイヤァアアアアアアッ!!」
互いが渾身の一撃を放とうとするーーーーーまさにその時だった。

「……下らん事で壊そうとするな」

その声と共に、力が消失。同時に、突風が舞い、両者共に
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