暁 〜小説投稿サイト〜
EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
参話 変わる世界(後)
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
[ゴゴゴゴゴ…ドカッ]
ジオフロントに弍号機の時と同じような十字の柱が上がる。
[ズオンッ…ズズズズズ]
地面を突き破って出てきたのはエヴァ初号機。
「なっバカなっ、固められていたハズだぞっ」
戦自は、意外な出来事に混乱していた。


[ガキィィィン]
「ハァ…ハァ…こぉんのォォォォ!」アスカは体力的にも精神的にも疲労してきていた。弍号機の動きがどんどん鈍くなっていくのに対して四号機は、ほんの少しずつスピードが上がっていっている。時間が経つにつれ戦闘に慣れていっているようだ。
[ギィィィン…ドスッ]
「きゃっ!」ついに力負けしてバランスを崩す弍号機。
[ジャキッ]
二本の剣を構える。止めを刺すつもりのようだ。四号機が弍号機の胴体をまたがっている状態なので身動きがとれない。
「嫌っ、イヤァァァッ」恐怖のあまり目を瞑るアスカ。
剣を降り下ろそうとした次の瞬間、四号機の背後に紫色の巨人が現れ…。
[ザシュッ]
ナイフで四号機の両腕を切り落とす。とっさに後ず去る四号。
「シ、シンジ…!?」
『ごめん、アスカ…遅くなって…』スピーカーを通してパイロットの声が聞こえる。間違いない。アスカの知っている碇シンジの声だ。
「なによ!…今頃来ておいしいとこだけ持っていくつもり!?」アスカは、シンジをずっと待っていた。しかし生来の性格のため、素直に自分の気持ちを伝えられない。シンジやレイと同様アスカも不器用なのだ“生きることが”。
『いや、そんつもりはないよ』

「ミサトさんが言ってたんだ。生きてる内はやり直せる。やるだけやって死になさいって。だから僕はアスカ…君を助ける」
『ふんっ……好きにすれば!』この言葉がアスカの照れ隠しだということをシンジは気づいていた。
「……(ニコッ)」


「戦況は!?」ミサトが第2発令所に戻って来た。
「葛城さん!…その腕は…」日向が声を掛けるが怪我をした腕を見て顔をしかめる。
「大したことないわ。それよりどうなっているの?」
「つい先程初号機が弍号機に接触しました。四号機は現在再生中ですが時間の問題かと」シゲルがミサトの方を振り返り外の情報を伝える。
「シンジ君とアスカは?」マヤに近寄り二人の状況を訪ねる
「会話を終えた後徐々に精神グラフが安定してきています」映し出されたグラフから確かに落ち着いているが見てとれる。
(よかった)アスカがシンジを拒絶しないか心配していたミサトは、安心した。


「アスカいける?」かなり疲労しているだろうアスカに声を掛ける。
『あんたバカぁ?。あたしを誰だと思ってんの?』精神汚染される前のように元気なアスカをみてシンジは苦笑する。
「エヴァのエースパイロット式波・アスカ・ラングレー…でしょ?」
『わかってんじゃない』
[グググ]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ