暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
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 暁の

  畦を濡らすや

   通り雨

 去りてやけふも

    野を歩くなれ



 早朝…不意に通り雨が地を濡らす…。
 田植え時季の畦を濡らす雨…さして時を経ずして止んだ。大地からは噎せるような土の香りがたつ…。
 その中を私は、翠を眺め…歩く…。

 一人…彼を想いながら…。



 夕暮れの

  翠を燃やす

    紅の

 黄昏てけふも

     君 想いける



 一日が暮れてゆく…。
 夕陽は新緑すら燃やすかの如く紅い…。
 そんな黄昏時…やはり彼を想ってしまうのだ…。

 夕の光景は否が応にも…切なさを呼ぶものだ…。



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