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オズのベッツイ
第八幕その二
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「モジャボロさん達が一緒になることも多いし」
「一人旅はしないのね」
「危ないことがわかっているからね」
「それで他の人を心配させない為にも」
「一人旅はしないんだよ」
 それがドロシーなのです、一人旅をして危険な目に遭ったり道に迷ってオズマ達を心配させないようにしているのです。
「実際あの人の旅はよく思わないことが起こったから」
「アンは本当に運がよかったのよ」
 ベッツイは眉を曇らせてアンに言葉を続けます。
「オズの国は命の危険がなくても」
「何かがいつも起こる国よね」
「そう、あちこちにあらゆるものがある国よ」
 だからこそ不思議の国なのです、オズの国はこの世界のどの国よりも不思議なものごとに満ちているのです。
「それで今まで何もなかったことは」
「本当に運がよかったのね」
「道にも迷わなかったし」
 例え地図があってもです、ウーガブーの国からあまり出たことのないアンは一人でも道に迷わなかったことはです。
「それでクマセンターまで行けたから」
「このまま真実の池に一人のまま無事で行けてたら」
「本当に奇跡だったわ」
 その時はというのです。
「まさにね」
「ううん、それじゃあ」
「ここで私達に出会えたことは神様のご加護よ」
 まさに、という口調での言葉でした、ベッツイの今の言葉は。
「だからこのご加護を大事にしてね」
「一緒に旅をして」
「これからもね」
「一人旅を避けて」
「誰かと一緒に行って」
「他のことでも他の人を心配させない」
「そうしてね」
 くれぐれもという口調で、です。ベッツイはアンに言うのでした。そうしたお話をしてそのうえでなのでした。
 一行は道を進んでいきました、そして日が暮れたところでベッツイは皆に言いました。
「今日はここでね」
「はい、お休みですね」
「晩御飯も食べて」
「近くに湖があるから」
 それもチェックしてです、ベッツイは場所を選んだのです。
「丁渡いいわ」
「あそこで身体も洗って」
「奇麗にもして」
「寝ましょう」
 晩御飯の後はそうしようというのです、こうお話してです。
 ベッツイは皆を道の横に案内しました、そしてそこでテントとテーブル掛けを出してあらためて皆に言いました。
「今晩は何を食べようかしら」
「そうですね、今夜はアン王女も入られましたし」
 ナターシャはベッツイにこう答えました。
「ですから」
「アン王女のリクエストに応えるのね」
「そうしたらどうでしょうか」
「そうね。それがいいわね」
 ベッツイはナターシャのその提案に頷きました、そして。
 そのうえで、です。そのアンに顔を向けて尋ねました。
「それじゃあね」
「私のリクエストに応えてくれるのね」
「ええ、そうさせてもらうわ」
 笑顔でア
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