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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―運命封印―
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果でエクゾディアパーツを五枚墓地に送ることで、特殊勝利が決定する……」

「特殊勝利……エクゾディア……か」

 ……遊矢がデッキから引き抜いたカードは、《封印されしエクゾディア》のカード。《究極封印神エクゾディオス》の攻撃と同時に墓地に置かれ、魔法陣の前に揺らめいていた《エクゾディア》が完成する。これまでの五回の攻撃は全て、エクゾディオスの攻撃力を上げるためではなく、この特殊勝利の効果のため。

「…………。エクゾディオスの攻撃、天上の業火――」

「カイザー! 逃げろ!」

 そしてエドは自らの敗北を悟る。エクゾディアというのは、デュエリストにとってそういうモノであり、戦闘ダメージを無効にするとか効果ダメージを与えるとか、そういう次元の話をしているのではないのだ。そして最後に背後にいる筈のカイザーとその弟に叫ぶ。エドが最後に見たものは、業火が揺らめいている魔法陣に完成したエクゾディアと、遊矢の――

「――エクゾード・フレイム!」

エドLP1000→0


「……亮と翔は……逃がしたか」

 ……全てが燃え尽きた覇王城の屋上にて、ソリッドビジョンを消した遊矢はそうひとりごちた。目的だった翔に亮、そして気絶していた十代の姿はもうどこにもなく、ここにはもう意味のあるものは何もない。

「エド……明日香だけじゃなく……エドまで……」

 こんな形での決着を望んでいた訳ではないのに。

「……もう、止めることなんて出来やしない……出来やしないんだ……」

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