暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第22話:ツワモノの物語……それは仕事?
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ら、リュカ様は。

「だからね、過去から戻ってきてプサンに言ったの……コッソリだけど。『今度リュカを連れてく時は、私も一緒に連れて行きなさい! 同時に同場所へよ!』って言っておいたの。そしたらアイツ、何て言ったと思う?」
さて……自称“神”という食えない男ですからねぇ……

「アイツね『アナタ(ビアンカ)と一緒にリュカを連れ出したら、(リュカ)は私の思う通り動いてくれない。アナタはリュカを操るコントローラーなんですよ……それを理解して下さい(笑)』だって。笑えるか馬鹿!」
笑えないです。冗談だったら面白くないですし、何よりそれは真実ですから笑えないです。

「だから気が抜けないよの私……何時でもリュカと一緒に冒険できる様に、準備と覚悟をして巻き込まれる様にしておかないとね」
そう言って立ち上がると「愚痴ったらすっきりしたわ、ありがとう」と言って、我らの頭を軽く撫で我が家から出て行くビアンカ様。

「ガウゥ〜……(あの、頑張って下さい……)」
部屋を出て行くビアンカ様に、そう声をかけるのが精一杯だった。
何とか手助けは出来ないだろうか?





食事が終わり子供達は昼寝(朝寝)の時間。
リンセに抱かれながら、可愛い寝息を立てている。
私は任務の続きを行う為、再度城内へと出張って行く。

城内では多数のメイドと少数の執事達が忙しそうに働いている。
特にメイド等は真剣に働いている。
当然ではあるんだが、手を抜いて仕事(掃除)をしてると大変な事が発生するのだ。

なんとリュカ様が掃除を始めるのです!
元来綺麗好きなリュカ様は、城内に汚れてる箇所があると放置できないのです。
国王なのだから部下等に命じて掃除させれば良いのだが、リュカ様は自ら掃除し始めてしまうのです。

オジロン大臣曰く『政務(仕事)が嫌だから逃避してやがる』との事です。
で、徹底されたのです。
メイドは掃除をガチ本気で行う事……とね。

ウルフの小僧はこの逸話を聞いて『サボって叱られるより、仕事を取られその影響で多大な人に迷惑をかけるという事実の方が効果がある。誰も“お前がちゃんと仕事をしてれば良いものを……この給料泥棒!”と陰口を叩かれたくはないだろうからね。流石リュカさんだよ……効果抜群』と言ってた。

私もそう思う!
リュカ様が政務をサボりたいからと言って、その様な事をする訳がないのです!
ウルフ(やつ)は生意気だが、リュカ様の弟子としては合格だ。

そんな真面目メイド等を横目に、私は外務大臣執務室へと入って行く。
昨日ウルフの小僧にリュリュ様が叱られてたから……我が子等の所為でですが。
一応謝っておこうかな……と思います。

プックルSIDE END




[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ