暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の義兄妹の絆
ピンチとチャンス
[1/10]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
空には三つの月が登っている。かと言って今が夜というわけではない。
このエドラスでは昼間でも月が登っているらしい。
そして、妖精狩りから間一髪のところで逃げる事ができたエドラスの妖精の尻尾。
今はある砂漠にギルドを構えていた。
「つーと何か?
おまえらはアースランドとかいうもう一つの世界から仲間を救うためにこの世界に来たってのか?」
「そっちの世界にも妖精の尻尾があって…。」
「そっちじゃエルザは味方だって?」
「ざっくり言うとね。」
「あい。」
タクヤたちはこのままエドラスの妖精の尻尾のみんなに嘘をついたままではいかなくなり、
自分たちの正体とエドラスに来た目的を説明した。

ざわざわ

「どうにも信じがてぇ話だが…。」
「確かにこのナツはオレたちの知ってるナツじゃねぇしな。」
「この子がそっちの世界の私…!!?」
エドウェンディはアースウェンディを見て驚いていた。
「ど…ども。」
「ぷっ!!!小っちゃくなったなウェンディ。」
「バカヤロー!!これからエドウェンディにも負けないナイスなバ…、」

バチィィン

またもやタクヤは全てを言い切る前にエマに叩かれた。
「いい加減にしなさい。」
「だ、大丈夫…?」
「…そう見えるか?」
「つー訳で王都への行き方を教えてほしいんだ。」
ナツがそう言うとみんなはざわつき、やがて黙ってしまった。
「私たちの仲間はこの世界の王に吸収されちゃったんです。早く助けに行かないとみんなが“魔力”に…
形のないものになっちゃう。」
ウェンディが涙を堪えながら頼むとエドウェンディが口を挟んできた。
「小っちゃい私には悪いけどさ、やめといた方が身の為よ。エドラスの王に刃向かった者の命はないわ。
それほど強大な王国なの。」
「この世界じゃ魔力は有限。いずれ無くなるものなんだ。」
「それを危惧したエドラス王は魔法を独占しようとした。だよね、ジュビアちゃん。」

コクッ

グレイの言ったことに素直に頷いた。
「結果…全ての魔道士ギルドに解散命令が出された。」
「それでも仲間のピンチに助けに行かねぇ訳にはいかねぇんだよ!!!」
「そんなのわかってるよ。初めのうちはみんな抵抗したさ。」
「けど、王国軍魔戦部隊の前に次々潰されていって…。」
全てを言い終わる前に思わず涙を流す。
「残るギルドはここだけ。もちろんオレたちだって無キズじゃない。」
「仲間の半分を失った…。」
「マスターだって殺されちまった。」
「そんな…。」
エドラスの妖精の尻尾を初めて見た時には想像もつかないような話だった。
「逃げるのが精一杯なんだよ。」
「だから近づかん方がいい。元の世界とやらに戻りな。」
「…ダメだ。」
「「!!」」
タクヤの一言にみんなが静まり返った
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ