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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
兄妹喧嘩 @
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人は腕を突き出し、神主衣装と巫女服の袖から、それぞれ火の粉と白い霧が吐き出されていく。

「契約書類の内容はどうする?ここで話し合う?」
「わざわざそんなことしなくても同じ文面になるんだら、気にしなくてもいいだろ」
「それもそっか」
「ああ。どうせ、考えることは一緒だからな」

そうして二人が合意すると、火の粉と白い霧は舞い上がり・・・二人の頭上と、観客たちの頭上へと、降り注いだ。
方や、一輝が使用した蚩尤の主催者権限によって作られた輝く契約書類となって。
方や、湖札が使用した天逆毎の主催者権限によって作られた黒い契約書類となって。

『ギフトゲーム名“兄妹喧嘩”

       ・プレイヤー一覧
             ・鬼道一輝
             ・鬼道湖札

       ・勝利条件
             ・相手に勝利を認めさせる。
             ・相手を戦闘不能にする(殺害を含む)。

       ・備考
             ・敗者は勝者に隷属する(死亡している場合も、箱庭によって強制的に蘇生)。
             ・主催者の双方が主催者権限を失った時、このゲームは強制的に終了する。

  宣誓 上記を尊重し、誇りとホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
     兄“鬼道一輝(蚩尤)”印
     妹“鬼道湖札(天逆毎)”印』



  ========



「オイオイ・・・これが本当に、喧嘩の内容なのかよ」

はじめ、十六夜は喧嘩なのにルールがあるのかよと呆れていたのだが、この内容を見た瞬間にそんな考えは吹き飛んだ。
要するにこれは、何でもありの喧嘩なのだ。ルールとして示しているのは、喧嘩の後のこと。敗者は勝者に絶対的服従を誓うという、喧嘩にしてはやりすぎなくらいの誓約を明文化している。

「・・・なあ、おい。白髪鬼、テメエはあの二人がこの内容でゲームをするって知ってたのか?」
「ん?いや、この内容でゲームをするとは知らなかった」
「じゃあ、何かほかのことは知ってたのか?」
「ああ。この内容で喧嘩をする、とか言うバカげたことは聞いてた」

そういう殿下は、苦笑気味である。さすがの彼でも、こんなゲーム内容で契約書類まで作って喧嘩をするというのは信じられないのだろう。

「いえ、それよりこれは本当に喧嘩なの?」
「喧嘩なんだろ、あの二人が言ってる以上は」

そして、飛鳥はこんなことまで決めて喧嘩をするという二人に軽く引き気味であり、混世魔王は自分自身も姉に喧嘩を売る気満々だからかそこまで大きな反応は示していない。

「・・・というか、二人の様子が喧嘩をする前じゃないんだけど」
「兄妹がど
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