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オズのベッツイ
第五幕その三

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「こんな美味しいメロンはね」
「確かにね」
「そうそうないよ」
「本当にオズの国の食べものは美味しいけれど」
「このメロンもね」
「いいね」
「ええ、とてもね」
 こう言うのでした。
「凄く」
「そうだね、ただ」
「ただ?」
「これだけ美味しい果物が多いとね」
「食べるのに困るのね」
「どうにもね」
 それで困るというのです。
「何を食べたらいいのかな」
「ううん、もう好きなものを食べて」
「好きなものを?」
「それでいいんじゃないかしら」
「全部食べてなんだ」
「ええ、それでね」
「お腹一杯になたtらそれで終わりで」
 カルロスは恵里香の言葉を理解して言いました。
「そういうことかな」
「ええ、それでどうかしら」
「そうだね、それでいいね」
 カルロスも恵里香の言葉を受けて頷きました。
「もうね」
「ええ、好きな果物を食べてね」
「パンも食べて」
 カルロスはこちらも忘れていませんでした。
「そして牛乳もね」
「ええ、こうしたお昼もいいわよね」
「パンと果物もね」
 そして牛乳です。
「シンプルだけれどね」
「かえってそれがいいわね」
「うん、果物はいいよね」
「身体にもいいのよ」
「ビタミンが凄くあって」
「そうよ、ビタミンも摂らないとね」
 ナターシャも言ってきました。
「駄目なのよ」
「そういえばナターシャよくオレンジとか食べてるわよね」
 見れば今もです、ナターシャはオレンジを食べています。
「今だってそうだし」
「柑橘類を特に食べるようにしているわ」
「好きだから」
「好きだしそれにね」
「ビタミンもなのね」
「そう、摂らないと駄目だから」
 そして、でした。何故摂らないと駄目なのかということもです。ナターシャは恵里香達にお話するのでした。
「身体によくないのよ」
「それは私も知ってるけれど」
「壊血病になるわよ」
「j壊血病って」
「そう、あの病気になるから」 
 だからだというのです。
「果物は気をつけて食べているのよ」
「壊血病なんて」
 それこそと言う恵里香でした、そしてです。 
 神宝もです、首を傾げさせて言うのでした。
「今時そんな病気ないんじゃ」
「うん、ないよね」
 カルロスも同じ意見です。
「もうね」
「そもそも壊血病ってそうそうならないよ」
 ジョージにしても言うのでした。
「果物とかお野菜があれば」
「なかったらなるわよ」
 ナターシャは四人に言うのでした。
「ロシアではね」
「ああ、ロシアはね」
「確かにね」
「お野菜や果物はね」
「寒いのよ」
 寒い、まさにそのことによってなのです
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