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詩集「棘」
日常と言う名の檻の中

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いつもの空間はただあるだけの形
その中に入っては誰かを傷つけ
そして傷つけられてる

「今」という時は儚くて
まるで散りゆく花のよう
愛しさつのっては
この世界に苛立っている…

日常と言う名の檻の中
想いはどうして生まれてしまう…?
祈りし言の葉 霧散する
どこへ逃げても同じこと…


目につくもの全て放り出してしまいたい
いつしか時は流れ 君との距離を
どこまでも離してゆく…

「人」というものは脆くて
誰もが愛を求めてる
切に願っては
届かぬ想いに涙する…

日常と言う名の檻の中
愛しさはどうしてつのってしまう…?
込み上げる気持ち 消せやしない
どこへ逃げても同じこと…

溜め息と一緒に吐き出した
タバコの淡い煙り
まるでモノクロのステンドグラスの様に
春の陽射しの中…漂っていた…

日常と言う名の檻の中
想いはどうして生まれてしまう…?
祈りし言の葉 霧散する
どこへ逃げても同じこと…

君のいない…この場所では…




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