暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/stay night -the last fencer-
黒守黎慈とフェンサー(4) ─交錯する心─
[13/13]

[8]前話 [9] 最初
のだろうか。

 たとえ何一つわからないままだとしても、俺の考えは変わらない。

「昨日も言ったろ。納得できないなら話し合おうってよ。妥協じゃない、納得して解決するためにだ。俺もおまえも自分を曲げる気はない、なら目指す先だけじゃなく、その道程さえも同じになるよう努力するんだ」

 他人を拒絶するのなんて簡単だ。
 自分を曲げたくないのなら、一番手っ取り早いのは相手を曲げてしまうこと。。

 けど自分を曲げたくないから他人を曲げようだなんて、思い違いも甚だしい。
 他人を変えるのだとしたら、それは既に曲がっている相手を正しい形に戻すときだけ。
 自分の都合のいいように他人を変えようだなんて思い上がりは、自分自身すらも歪める愚行に過ぎない。

「せっかくお互い好きな奴と組めてるんだぜ? どうしても譲れない時は、全力でぶつかってやる。派手に喧嘩してでも気持ちぶつけあおうぜ」

 仲が良いからこそ喧嘩だってするもんだ。
 今までどうしようもないほどの衝突はなかった俺たちだが、最後までこのままってわけにはいかないんだろう。

「どんだけキッツい喧嘩してもさ。おまえとなら、仲直り出来るって信じてるよ」

 だから最後まで信じててくれよ。

 オレもおまえを最後まで──────
[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ