暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 乱れ撃つ者
福音
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「ハワイ沖で試験稼働にあったアメリカ、イスラエル共同開発の第三世代型IS、『福音』が暴走したそうだ」


旅館の一室に集められた俺達専用機持ちは、事の詳細を織斑先生から聞いていた。
なんでも、学園上層部の命令により、ここに来ている俺達が対処に当たるらしい。


「対象はいまから約五十分後、ここから二キロ先の海上を通過することが分かった。 教員は学園のISを使って空上、並びに海上の封鎖を行う。 よって、今回の作戦の要は専用機持ちに託す」


「は、はい!?」


告げられたのは俺達学生がこれの対処に当たること。
そりゃ驚くわな。
逆に驚いていないラウラ達がちょっとおかしいんじゃないかな?


いちいち驚きすぎよ、と凰が一夏に言うのを俺は横目で見ながらそんなことを考える。
だが、仮にこれが原作通りに進んでしまうなら、一夏が怪我をする。
……出来れば、なんとかして防ぎたいな



「作戦会議を始めるに当たって、何か質問はあるか?」


「はい。 目標ISの詳細なスペックデータを要求します」


手を挙げたのはオルコット。
織斑先生は、口外すれば査問委員会からの裁判と、最低二年の監視がつくと釘を指し、俺達に『福音』のデータを見せた


「……俺とオルコットと同じ、オールレンジ攻撃が出来るようだな…」

「そのようですわね」


「この特殊武装が厄介になりそうだね」


「……これでは近接性能が未知数……偵察は行えないのですか?」

上から俺、オルコット、シャルロット、ラウラである。
確かに出されたデータは『福音』が特殊武装を持つ射撃型のISということしか分かっていない。


「先程もいったが、対象は今も超音速飛行を続けている。 故にアプローチは一度だけだと考えた方がいいだろう」

「一度きりのチャンス、ということは、一撃必殺の攻撃でなければなりませんね…」


与えられたチャンスは一回のみ。
山田先生の言葉で、一夏に視線が集まった。


「うんうん…………え、俺か!?」

「「「「「当たり前でしょ(だろ)」」」」」


「……ま、そうなるよな」



「ま、マジで言ってるのか!?」

「あんたの零落白夜しかないでしょうが」


一夏の叫びに凰が答える。
白式の零落白夜なら、落とせる。 そういった判断なのだろう。
まぁ、間違ってはいないがな


「となると問題は……」

「どうやって一夏を運ぶか、だよね。 エネルギーは温存させておいた方がいいだろうし……」


「……なら、それは俺が……」


「ハイハイハイハイハ〜イッ!!」


俺が行こうと答えようとしたまさにその時、やたらとテンションの
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ