第三章
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綾は喜久子を茶道部に入れることに成功した、そして。
喜久子を茶道部の部室である茶室に案内した、そこで早速だった。
喜久子にえんじ色の地に赤や白、桃のそれぞれの色の桃の花をあしらった振袖にだ。黒地で武田家の家紋を思わせる菱形模様に赤と白の牡丹をあしらった帯にだ。
白の肌着と長襦袢、腰紐に。
伊達締め巻きと足袋まで見せた、そしてだった。
その全てを見せてからだ、喜久子にあらためて尋ねた。
「着てみる?」
「凄く多いわね」
「ええ、けれどね」
「それを全部着ることがよね」
「和服だから」
「そうして色々着ることが」
困った笑いでだ、喜久子は茶道部の畳の部屋の中で綾に応えた。
「私はね」
「嫌っていうのね」
「何ていうか」
「まあまあ、それでもね」
「今はなのね」
「試しにね」
それでというのだ。
「着てみて」
「わかったわ、じゃあね」
そういうことでね」
こうしたことを話してだった、そしてだった。
綾はまずは喜久子の制服を脱がせた、黒のブレザーから。
グレーを基調として黒と白、赤のタートンチェック模様のミニスカートを脱がせた、そして赤いネクタイと白のブラウスを脱がせると。
何時の間にか自分も制服を脱いでいた、二人共ブラとショーツの色は白だった。だが喜久子はその脚を黒のハイソックスで覆っている。
ハイソックスは自分で畳の上にショーツをはいたまま腰を下ろしてだ。制服を脱いで下着だけになった綾に尋ねた。
「何で綾ちゃんも脱いだの?」
「私も着るから」
「着物をなの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「私も脱いだの」
「そうなの」
「ええ、私が着替えるのを見てね
「私も着ればいいのね」
「そうしてね。けれど喜久子ちゃんってやっぱりスタイルいいわ」
白のブラとショーツに覆われただけの喜久子の肢体を見てしみじみとした口調で言った言葉だ。
「胸大きいしお尻も奇麗で」
「そうかな」
「ええ、私なんてね」
かく言う綾も整ったスタイルだがだ、喜久子のものとは比べられない自分の胸を見て言った。
「まあそれを言っても仕方ないわね、とにかくね」
「綾ちゃんが服を着て」
「今は下着はこのままでいいから」
実際にだ、綾もブラとショーツには手をかけない。
「私が着替えるの見てね」
「うん、それじゃあ」
「まずはね」
肌着を出してそれを着た、そして。
襦袢を着た、それから。
着物を着た、綾のものは桃色の振袖でだ。白や濃いピンク、赤の梅の花が彩られている。帯はやはり黒地でだ。
真田の六文銭の様な模様が入っていて花ではなく蝶々達がいる、青や黄色、白に赤の。
だがその帯よりもだった、まずは。
腰紐を巻いて袖口から手を入れた、そして端を引っ張
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