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詩集「棘」
loneliness fragment

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突き刺さすような朝陽
行くあてのない日常に
色濃く影を造り出す

「どうして」を問う間もなく
時は容赦なく過ぎてく

佇む僕は何処へ行けばいい…?

loneliness fragment
虚空を見つめて溜め息を洩らす
光に映し出された影は
誰とも重なることはない
loneliness fragment
今すぐ会いたい人がいる
どこにも行かないでほしかった…
君だけが僕の光…


空費されゆく時間
心の泉はとうに枯れ
淋しさ纏い俯いた

当たり前を享受する
人もいずれは消えて逝く

君と一緒に歩きたかった…

loneliness fragment
バイクの音にさえ君を思い出す
そんな自分のバカらしさに
苦笑するほかなかったよ…
loneliness fragment
今ある時 全て棄ててでも
君を連れ去ってしまいたい
君は僕の翼だから…

loneliness fragment
陽に手を翳し そっと微笑んだ
届きそうな青い空には
鳥が気儘に飛んでいた
loneliness fragment
淋しいだけの僕と言う欠片
どこにいたって君を想うよ

君だけが僕の光…




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