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とある3人のデート・ア・ライブ
第七章 歌姫
第5話 生ずる疑問
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士道「そういや、一方通行」

一方「あ?」

士道「一方通行って学園都市に住んでたよな?」

一方「……何が言いたい?」

士道「あ、ちょっと質問なんだけど……」

そして。

それから言われた言葉は衝撃なものだった。







士道「垣根提督って人、知ってるか?」









上条「!?」

琴里「……ッ!」

一方「……」



そこからは一瞬の出来事だった。

一方通行がチョーカーに手を当てたと思うと、士道を壁へと思いっきり叩きつけたのだ。

賑やかに騒いでいたのも、壁に叩きつけたバカでかい音で一瞬に静まり返る。

一方「……テメェ、今何であの野郎の名前を知ってるンだ?」

士道「……え?」

一方「答えろ。拒否権は無しだ」

士道「か、紙……だよ」

一方「……あァ?」

士道「この前、精霊が突然現れた知ってるだろ?その時、ASTと交戦してて、それで危険だから俺たちをフラクシナスに戻そうとした時に無理やり握られたんだ。『学園都市Level5第2位、垣根提督』って書かれた紙が……」

一方「……」

一方通行は座り込んでいる士道から視線を外して考えた。

なぜ、あいつがここに……?

静まり返った中、上条はそれを気にすることもなく言葉を発した。

上条「その紙なら、あいつも持ってたぜ」

一気に視線の先が上条へと移り、少し狼狽えてしまうが、すぐに気を取り直して一方通行の方を向く。

上条「鳶一折紙。一方通行も会ったことはあるだろ?」

一方「……あァ」

上条は話した。

DEM社が突然10人ほどの補充要因を導入したこと。

その内の一人がその紙を誰にも気づかれないように握らせたこと。

一方「……あの野郎」

少し怒りを交えた、それでもどこか落ち着いていた声だった。



琴里「(……一体どういうこと?)」

なぜだか分からないが、とりあえずこの場では彼のことを話してはいけない。琴里はそう思った。



そう。



園神凜袮のことを問い詰めることも忘れて。











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