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詩集「棘」
通りすがりの日常に

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薄い曇り空 太陽が揺らめいて
まるで水底から眺めているよう…
フラリ街の中へ抜け出して
遠い君を探している

春の暖かな風が舞い上がる
行き交う人々 その風景が
どことなく物憂げな未来
語り始めた…

通りすがりの日常に
そっと願いを解き放つ
心の中は涙雨そぼ降る
この道を二人で…歩きたい…


水面に映る 陽射しが煌めく
まるで思い出が散らばってるよう
ポツリ一人だけ佇んでる
遠くの君へ想いを馳せる

太古の星々が紡ぐお伽噺
重ならない時間(トキ) その人生は
切なくて淋しげなカノンを
奏で始めた…

通りすがりの日常に
いつしか想い解き放つ
胸の中の涙雨は止まず
二人の道は…交差しない

通りすがりの日常に
そっと願いを解き放つ
僕の上に涙雨そぼ降る
君に会いたい…それだけ




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