暁 〜小説投稿サイト〜
ワンピース〜ただ側で〜
番外31話『無賃乗車にお気を付けください』
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 ハントが彼らの手によって捕まってから翌日の、既に晩。
 町中の人間から追われるルフィたちは真相を知るためにロビンを追いかけることを決めていた。

 別行動をするサンジと音信不通となっているハントを除いたルフィ、ゾロ、ナミ、チョッパーの4人で、再び行われるであろう市長暗殺の現場でロビンを捕まえるためにそこへと彼らは赴いており、その場所で遂に彼らはロビンを見つけたものの、現場は既に凄惨なそれへと変貌しつつある。

 ハントが昨日の晩に出会った諜報機関の人間は、市長アイスバーグの仲間と思われていた彼ら。

 カリファ、ブルーノ、カク、ルッチ。
 秘書、町の酒場の主人、二人の職人の計4人だ。
 そこで、ルフィたちはロビンを捕まえるどころか、逆に彼らの手によって地に伏せさせられる結果となっていた。一人、窓の外から現場を抜けだそうとするロビンをルフィが血を零しながら引き留める。

「行くな! ロビン! 話はまだ終わってねぇ!」
「いいえ、終わりよ。もう二度と会うことは無い」
「ロビン! ちょっと待ってよ!」

 追いかけようにもルッチたち4人の壁を、ルフィたちは越えられない。ゾロは余所見をした瞬間に、カクの指銃を3発、腹部に受けて遂にゾロもダメージを受ける。強引にロビンの背中を捕まえようとしたルフィはルッチの手によって頭を掴まれて動けない。

「っ、こんな時にハントはどこにいるのよ!」

 未だに姿を現さないハントを責めるかのようなナミの金切り声を聞いて、窓から飛び降りようとしていたロビンの足が止まった。

「航海士さん、漁師さんなら倉庫街の最北の倉庫にいるわ」
「え? ハントが? それどういう……」

 ナミの声が終わる前に、ロビンはまた窓へと歩き出す。

「ロビーーン!」

 チョッパーの声も、結局はロビンの足を止めることは敵わずに遂に彼らの視界から姿を消した。

「ルフィ、ゾロ! 私とチョッパーでハントを探しに――」
「――行かせると思うか?」

 ルフィの頭をつかんでいたルッチが、言葉と共にルフィを動きだそうとしたナミへと投げつけた。無造作に投げたとは思えないほどの勢いで壁にぶち当たったルフィだが、とはいえゴム人間のためダメージにはなってはいないことは幸いだろう。

 ナミから見て麦わら一味が誇る化け物4人組のうちのルフィとゾロだ。二人は十分に強い。だが、そんな二人をいとも簡単にはねのける彼ら諜報員の強さに「何なの……あいつらの強さは」と声を震わせ、同じくアイスバーグを助けようとその場にいた職長のパウリーも「何モンなんだてめぇら」と悔しそうに吐き捨てる。

 そんな彼らに涼しい顔で答えたのは彼らのリーダー格なのか、パウリーとも仲の良い職人だったはずのロブ・ルッチ。

「環境が違う……
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