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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第26話 白雷の双璧
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に扱うのにはどうすれば良いかを何となく語った彼に整備員が困惑した様子で零す。
 ―――ちょっと想像してあんまり似合わない、というか気持ち悪いので苦笑いしながら却下する。

 尤も、戦術機の腕は見えないだけで最低4本、多くて6本なのだが。
 そんな、更なる次を望む彼らの傍に専用ジャケットを纏った零式強化装備姿の頭を馬の尾の様に結い上げた娘が現れ歩み寄った。


「甲斐中尉、あんまり我儘言わないの。」
智絵(ともえ)、しかしもっと武御雷の機動格闘能力を上げるために要望は出しておくべきじゃないのかい?」

「甲斐君みたいな戦い方をみんな始めたら武御雷どころか不知火だって部品が足りなくなるでしょ。」
「全くです。」

 戦場で彼とエレメントを汲んでいた4丁突撃砲を扱う衛士、今井智絵少尉の言葉に大きくうなずく整備兵。
 高機動戦闘の為に予備弾倉すらも廃し剣戟戦闘を極めた甲斐中尉。その機動打撃力は正に掘削機と呼んで申し分ない働きをするが、それは機体に決して軽くはない負荷を掛ける上にリミッターを外した武御雷の部品損耗率は大きく跳ね上がる。

 それをカバーしたのが彼のパートナーである今井智恵少尉とのエレメントだった。
 突撃砲4門でありながら突撃前衛(ストームバンガード)を担う彼女の戦闘スタイルは極めて異質。
 機動格闘状況でありながらの徹底的に効率化された精密射撃と固定兵装を織り交ぜて戦う様はまるで銃剣術。

 無駄弾を徹底的に削ぐだけの技量と戦術眼が有ればその継戦能力は長刀のそれに匹敵し、圧倒的に低い負荷は機体の部品損耗率を引き下げる。
 二人が組むことで非常に柔軟かつ高い威力の打撃戦闘が可能と成り、二機を平均すれば部品損耗率を並みに抑える事が可能なのだ。

「君にも当然感謝しているよ。ありがとう智絵。」
「恋人みたいな口調で言わないで。誤解を解くの大変なんだから。」

「すまない。」

 気さくに幼馴染同士で言葉を交わす二人。
 ぶっちゃけ、優男風ながら確りした体格と物凄いイケメンの彼が優しげに言葉を口にするだけで恋に落ちる娘は多い。
 そのやっかみやら何やらが物凄く面倒な今井少尉。余りに面倒で時々、肉食獣の目をした女子の巣窟にぶっこみたくなるのは秘密。

「其れよりも私たちに移動命令よ。」
「移動命令?」

「ええ、私たち二人にね。」

 聞き返す青年衛士、甲斐朔良中尉に対し肯首する今井智絵中尉。

「どこへだい?」

 彼の追問に対して今井中尉は、若干重々しく答えた。

「帝都――斑鳩家の独立警護小隊に配置換えよ。」

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