暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
目覚め
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
遊佐衣さんのお願いは断ることができず、OKしてしまったわけだが、初音はまるで知っていたかのように『がんばってね、お兄ちゃん』と声援を送ってくれた。



普段以上に身だしなみを整え、黒スーツに黒縁メガネを着用する。今の俺は音無 結弦ではない!音無マネージャーだ!

にしても、暑い、夏なのにスーツって地獄だわ。全国の黒スーツを着ている男性を尊敬するよ。
そんなことを考えながらも歩き、待ち合わせ場所となっているスターバックスに着く。

冷房の効いた幸せ空間。そうか、天国はこんな近くに有ったのか……。

「いらっしゃいませ。お客様、お一人でしょうか?」

入るとすぐさま店員が来る。うむ、教育が行き届いているな。

「いえ、待ち合わせです」

キョロキョロと店内を見渡すと、雰囲気とは噛み合っていないウサ耳が目に入る。が、先に注文を済ませにいく。

「いらっしゃいませ。ご注文は?」

スタバはあまり行かないから、ここは無難に注文しとくか。

「シングル ベンティ キャラメル アーモンド ヘーゼルナッツ モカ ホワイトモカ ツーパーセント チョコチップ エキストラホイップ キャラメルソース チョコソース ジェリー バニラクリームフラペチーノを一つ」

「はい。かしこまりました」

やっぱり、スタバに来たならこれじゃなきゃな。

突然、袖をクイクイと引っ張られる。

「遅いです」

俺に気づいて、ここまで来たのだろう。
でもね、遊佐衣さん。さすがにその格好で話しかけられるこっちの身になってくれませんか?

「すいません」

「五分三十二秒待ちました。私の貴重な五分三十二秒を返してください」

こ、細けぇ〜!!これ将来、ねぇ....なんでほかの人と話してたの?私以外とは喋っちゃいけないって言ったでしょ?ねえ、とか言っちゃうヤンデレになる娘だよ。

「まぁ、いいです。ところで、何を注文したんですか?」

「いや、普通に「お客様お待たせしました。シングル ベンティ キャラメル アーモンド ヘーゼルナッツ モカ ホワイトモカ ツーパーセント チョコチップ エキストラホイップ キャラメルソース チョコソース ジェリー バニラクリームフラペチーノ一つです」

「気持ちワルです」

ニコッと笑顔で言われてしまった。TKじゃないが、ぞくぞくさせられてしまう。



とまぁ、ようやく本題というか、今日の予定について聞く。

「予定と言っても、今から一時間後のモデルの仕事をしてから、私と同じような新人たちとの仕事があるぐらいですので、そう緊張しないでも大丈夫です」

そんなこと言われても、形だけなんだろうがマネージャーは初めてだし、なるとは思ってもなかったし。大丈夫じゃないんだがな
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ