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前略 いつもありがとうございます。全くいつもいつも御世話になります。

はや三日見ぬ間に桜ですね。このぶんだと八重も咲き出しそうな勢い。これも地球温暖化でしょうか?

ところで、過日梅見のおりにちょっと言いかけた事でお願いがありまして 、、、

通常こうした依頼をどこへ持って行くのか分かりません。毎々相談業務の労をとって下さっている片野さんに、誰はおいてもと思い至ったのであります。忙しいでしょうにお手間を取らせてすいません。 m(_ _)m

シルクロードが見たああい!!!

と言ったのは、冗談でなく、本当です。本気なのでありまして。一緒に考えてくれませんか?

手っ取り早く肝腎な用件から申しまするならば:



この私に60日ばかり付き添って、中国の新疆ウイグル自治区を旅してくれる介護士を世話して欲しい



というのでご協力いただきとう存じますが。ひとつお願い出来ませんでしょうか! m(^.^)m

もともと私は筋金入りのバックパッキング娘なのでした。こんにちのようになる前は。

訪れた国や地域は数知れず。なんせ大学に入った十代より荷物担ぎをしているのでございました。今となっては危なすぎてスリル中毒の冒険家でなければ足を踏み入れない場所へも行きました。

に拘らず、割合メジャーな観光ルートというべきシルクロード地方が見聞のチャンスを得ぬままなのです。皮肉にも、こういう体になって初めて行こうと決心したのは良しとして、いったん行くとなると矢も盾もたまらないのは、性格なのでしょうね、きっと! (^^)d

二重の意味での皮肉が、亡くなった父が、実はシルクロード・シリーズのメーキングに携わったのでありました。古い方のです。喜多郎の音楽でも知られる伝説上のNHK特集は、父が生みの親の一人なのであります。取材班に加わって、いまだ閉ざされ知られざる道であった絹の道を歩いたのだそうです。

その苦労話は生前、しばしば口にするところでした。でも、若かった私は、いつか行くのだろうと想像はしながら、それよりはヨーロッパだとかアメリカみたいな所に憧れていました。物が分かってきたのち、中東やらアフリカやらの国々を経巡るようになってからでさえ、新疆は後回しにしました。元ハズとはエルサレムの街角で知り合ったのでございましたっけ。

中国は二度の経験があります。が、お定まりの大都市部だけで、敦煌はおろか西安にも行ったことがありません。

それで、最後の旅行は西安をスタートにします。敦煌・ハミを通ってタクラマカン砂漠をぐるっと一周する。鉄道を使わず、バスのみでやる予定です。【詳細は同封したルートマップと旅程表を見てください。写真の中で荷車に乗っかってショルダーバッグを下げたオジサマが、わが父君です。その頃、トルファ
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