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極短編集
短編25「ジャンクフード」
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 僕は、ただただ店内を見ていて……とある事に気がついた!

「あっ!」

 もう構ってはいられない状態だった。体が勝手に動いていた。僕は、いつ以来だろうの満腹感を味わったのだった。
 僕が気づいたそれは、客の”食べ残し”だった。客の全てが、買ったもの全てを食べる訳ではないのだ。良くみていると、結構残している人が多いのに気がついた。特にポテトが残っていた。
 店員が来る前に、その前にダストボックスを開ければ、ポテトが綺麗なままで手には入った。それを何度もやると、食いきれないほどのポテトが手に入いった。
 正直、ダストボックスから拾うのは抵抗があった。がしかし、生きる為だった。
 でも、これだけは守っていた。他の客がいる時にはやらないようにと。もし僕が客で、そんな姿の人間をみたらどう思うかと考えると、この店に対して、せめてもの礼儀のような気がしたからだ。
 その後、仕事は見つからず。3ヶ月が経っていた。季節は春が来たというが、気候も気持ちも、厳冬期のままだった。
 それに……とにかく体調が悪かった。塩辛いポテトは腹を満たすが、栄養にはなっていかなかった。意識は段々と朦朧としていった。
 僕は机に突っ伏したまま、閉じた目を開けられなくなっていった。

「…い……おい!おい!」

 誰かに体を揺すられた。頬を叩かれる。目を開こうとするが、上手く開かなかった。でも、目のはしに、店員の制服が見えた。

『マズい!』

『とにかくマズい!』

 そんな意識の中、僕は店員に平謝りした。その後、店員は自分は店長だと名乗り。僕をどこかへ運んで行った。気づくと部屋の中だった。暖房の効く部屋の中で、毛布がかけられていた。

「気づいたか?とりあえず……食べられたら食べな」

 目の前に、この店オリジナルの「幸せセット」が並べられていた。他の客が食べるのを見て、いつか食べたいと思っていたセットだ。

「……なあ、ここで働かないか?」

 店長は言った。

「仕事探してんだろ?」

「えっ!?」

「だって……」

 ほらっと言う、店長の顎先をみると……防犯モニターがあった。

「正直、この3ヶ月間、居座られて参ってたよ。でも毎日、履歴書書いたり……ハローワークに行ってたんだろ?」

「なぜそれを?」

「悪いけど、あとつけたよ。そして食べ残し……もう出て行ってくれと言おうと思ったが……」

 僕は、ずっと見られていたのに気づき、とにかくとっても恥ずかしかった。

「まあ、固くならず足をくずして……食べ残しを漁られたときには、勘弁ならないと思ったが、ちゃんと気を使ってたなしな……人間、出来るもんじゃねえよ。極限になっても、ちゃんとしようなんてよ!」

 僕は泣いていた。

『見てい
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