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極短編集
短編14「コピーランドへようこそ!」

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 面白い遊園地が出来た。出来たというよりは、リニューアルオープンだった。以前は閑散としていた。一時期などは、全く人が入らなくなり、とうとう閉鎖かもと噂されていた。
 本当に、どこにでもあるような遊園地だったが、再起を図りリニューアルした。なんていったって、この遊園地の目玉は……

◇◇◇

「あっ!いたよ。本当にパパそっくりだあ」

「本当だなあ!連れている子どもは、お前そっくりだよ」

 僕らは、自分らのそっくりさんに出会い記念撮影をした。
 実は、この遊園地には、自分とそっくりなロボットが3人いるのだそうだ。それを探しながら、アトラクションを楽しむのが、この遊園地の目玉だった。
 僕らは、自分にそっくりな家族にバイバイした。でも、その時のに、僕にそっくりな子どもが近づいて、
 こうつぶやいた。

「ずっと、ここにいたいなら、代わる事も出きるよ……」

 その言葉に、ドキッとした。

「当コピーランド遊園地の、コピーパーソン達はいかがでしょうか?自分そっくりのコピー達に会いましたか?……」
 
 そんな放送が、時々流れていた。

トントン

 肩を叩かれた。振り返ると……

「えっ!女の子!?」

 僕そっくりの女の子がいた。

「こりゃ傑作だ!」

 と、パパは僕と、僕そっくりの女の子を並べて写真を笑いながら撮った。それを見て、ママも大笑いだった。別れ際、女の子にささやかれた。

「君のパパは、本当のパパじゃないかもよ?」
 
「えっ?」

 聞き返す頃には、女の子はどこかへいってしまった。
 そういえばパパ、さっきトイレにいってたなあ。僕は不安になって……

「パパは、パパだよね?」

 と、聞いた。するとパパは……

「……」

 急に無表情になり。視線が遠くになっていった。だから僕は、それ以上は怖くなって、確かめない事にした。そういえば途中で、ママもトイレに行ってたなあ。
 ねえ、パパ?ママ?みんな本当に……



 ホンモノだよね?

おしまい

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