暁 〜小説投稿サイト〜
極短編集
短編7「魂の封じ込め方 」

[8]前話 [2]次話
 検索。

【魂の封じ込め方】

 ネットは便利だ。様々な情報が手に入る!

>まずは愛着のある人形を用意します。そこに封じ込めたい相手の名前を書きます。数日のうちに相手が亡くなったら成功です。

 私は早速、お気に入りの人形を用意すると、相手の男の子の名前を書いた。

「これでいいわね!あとは待つだけね」

 それから数日が経った。

「なんだか気持ち悪い!少し横になろう」

 私は朝から寝込む事になった。そして目が覚めた。

「えっ!何?なんなのこれ!?」

 私は本棚にいた。本棚の上台に立っていて、部屋全体が見渡せた。だが部屋がとにかく大きかった。

「違う!私が小さいんだ!!」

 私は気づいた。私が何になっていたかを。その時、私の机の上のパソコンが勝手に起動した。そして数日前にみたサイトのスレ画面になった。

カタカタカタ

 文字が打ち込まれていく。

>人を呪ば穴二つ。やる方が封じ込められてしまったようですね。

ダレカタスケテ

 私は人形。私は……



 声にならない叫び声をあげたのだった。

おしまい



[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ