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戦闘城塞エヴァンゲリオン
第4話Aパート『見知らぬ、天井』
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ヒデオが目を覚ますと。
「…知らない、天井だ」
そこは、アパートではなく。…病室?

ここは何処だろうかと、眠りにつく前の記憶をたどる。しかし、昨夜の記憶など一切ない。
親睦会に参加して、乾杯をしたところまではなんとか。

思い出そうとすると、頭が割れるように痛い。記憶を封印する呪いにでもかかったのか。


「マスターっ、気が付きましたか!?」
ウィル子。ベッド脇の台に置かれたノートPCから飛び出して、多少心配そうにそう言った。

此処(ここ)何処(どこ)だ。僕は誰だ。…いや勿論(もちろん)、自分が川村ヒデオ(20、無職)であることは分かっているが。そんな常套句が浮かぶ。

ウィル子の説明によると、親睦会の途中でやって来た大会参加者同士の(いさか)いに巻き込まれたとか。
結局一方と勝負して、勝利したのだという。大会HPのランキングを確認すると、確かに12勝に増えていた。

それにしても、日本酒を浴びるように飲んだ上で「自分は神だ。邪魔する(やから)は消えろ」などと妄言(もうげん)を吐きながら、数十人の参加者に暴行を加えたとか。
まさか。虫も殺せず、室内に虫が侵入しても、出て行くまでひたすら祈るしかできないような自分が。

なお、もう昼近くの時間。ミサトと美奈子は出勤のため、レナと大家さんは大会本部の用があって付き添いはウィル子だけだという。


「おや、目が覚めたのかい?」
病室の入り口からそう声をかけてきたのは、よれた白衣の男。ボサボサの髪に、黒縁メガネ。まだ若いような見た目だが、若々しさは感じられない。…若々しさが無いという点では、ヒデオも他人(ひと)のことは言えないのだが。

おそらく医者、だろう。

「いっひっひ。キミぃ、エヴァンゲリオンのパイロットなんだってねぇ?しかも、聖魔杯参加者だって?」
医者が異様な迫力を放ちながら迫ってきて。…もしかして、大会参加者だったりするのだろうか?

「ど、どうだいぃ?このドリル、キミなら使いこなせるんじゃないかなぁぁ?」
白衣のポケットから、円錐形の金属塊を取り出して、そう言う。あきらかにポケットより大きいのだが。

しかし、…武器。

「ひひっ、その真剣な眼差し!興味?興味を持っているんだねぇ?流石(さすが)だよ。5分でこれをキミの右手と換装しよう。」
「否、…先生。」
右手がドリルになったら色々と不便に違いない。…イロイロと。間違ってもここで頷くわけにはいかない。

「左手!?左手がいいのかい!?なんなら、左右一対で換装しよう。ついでにヒザドリルと乳首ドリルもオマケしようか?」
いやもう、訳が分からない姿に変貌しそうなのですが。


こっそり背後から忍び寄っ
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