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静かな勇者
1部分:第一章
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たくなった。そうしてである。
 そのうえでだ。彼と共にいるのだった。
 数日共にいた。しかしだった。
 やはり彼は常に冷静沈着でだ。そうしてだ。
 王や王妃には絶対の忠誠を見せそしてである。
 同僚の騎士達にも領民達にも公平で思いやりがある。まさに理想の騎士だった。
 態度は折り目正しく冷静沈着だ。それを見るとだ。
 とてもだった。怒る様には見えなかった。とてもだ。
 そういうのを見てだ。ヴェインは食事中にそのランスロットに尋ねた。
 二人はパンを皿にしてそのうえで手掴みで果物や魚、それに剣で切った肉を食べている。これがこの時代の欧州の食事風景だ。
 その彼にだ。ヴェインは尋ねた。

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