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詩集「棘」
世界は回り 想いは巡る

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頬杖ついて 溜め息溢す
カップから昇る湯気が揺れる
この一瞬が永遠に続くなんて…
そんなことないのに…

想う心に囚われて
うまく息も出来なくて
時計の音だけが ただ…
生きていることを誇示していた

世界は回り 想いは巡る
この小さな惑星(ホシ)の上で 繰り返す
人の心はうつろいて 僕の心をざわめかす
君の瞳は今誰を…見つめてる…?


飛び立つ小鳥 ただ見つめるだけ…
影を追うことも出来ない自分
この苦痛が永遠に続くのなら…
とても耐えられない…

愛しい気持ち…伝えたい
全てが壊れてしまっても
夜の闇だけが…ただ…
僕の心を抱いていた…

世界は回り 想いは巡る
ただ刹那の時を 繰り返す
風は自由に吹き去って 僕の心を嘲笑う
君の腕は今誰を…抱いている…?

世界は回り 想いは巡り
届かない心は溢れ出す
忘れ得ぬ君を求め 彷徨うように

僕はきっと…旅をする…




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