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詩集「棘」
壊れた自分を抱く夜

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流されるように過ごした君との日々
笑ったり 怒ったり 考え込んだり…
今思えば目まぐるしく…愛おしい…

まだ寒い春先に残る雪の波間から
君は笑って…旅立ってしまった…

ここから君が居なくなった日
僕はそれに気付いてしまった
でも君は…遠すぎて…

壊れた自分を抱く夜
愛することの辛さ 思い出す
こんな感情(モノ) 捨てたと思ってたのに
それが今更…突き刺さる…
崩れた心を嘆く朝
君の声が聞きたくて身を捩る
こんな恋愛(オモイ) 投げ捨ててしまいたい
それでも胸を 締め付ける…


愛されたい…僕の我が儘
愛したい…僕の強欲
こんな醜い自分を
君に曝したくなんかないけれど…

壊れた自分を抱く夜
愛しい君の名 繰り返す
これは罰?想う心に抗えずふいに涙が溢れだす
崩れた心を抱く朝
君の温もり求め 手を伸ばす
それは罪?愛する君を抱きしめたい
そして僕は…顔を覆う…

流されるように過ごした君との日々
君の声 君の姿 合わせた手の温もり…
今思えば…そのどれもが…愛おしい…

愛してる…

君に…会いたい…



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