暁 〜小説投稿サイト〜
オズのベッツイ
第一幕その九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「だからね」
「それじゃあなのね」
「そう、用意するのはベッツイの分だけでいいよ」
「わかったわ、私の分の食べものと旅の道具だけを用意するわ」
「あら、一人だけなの?」
 ドロシーはハンク達とお話するベッツイにでした、笑顔で尋ねました。
「それは」
「一人っていうと」
「だから。ベッツイの分だけでいいの?用意するのは」
「そうね、そうよね」
 ベッツイはドロシーのその問いにです、すぐに気付いてでした。
 そうしてです、恵里香達に顔を向けて彼女達に尋ねました。
「貴女達もどうかしら」
「ウーガブーの国までの旅にですね」
「私達もですね」
「ええ、どうかしら」
 こう言って五人にお誘いをかけるのでした。
「それは」
「ご同行していいですか?」
「貴女達さえよかったらね」
 恵里香達の考えを尊重するというのです。
「一緒に来てくれるかしら」
「お誘いして頂けるなら」
 それならとです、恵里香が応えてです。
 そうしてでした、五人共言うのでした。
「お願いします」
「是非一緒にウーガブーの国まで」
「あの国にも一度行ってみたかったです」
「ですから是非」
「僕達も」
 恵里香だけでなくナターシャ、ジョージ、神宝、カルロスも言ってでした。五人はベッツイの旅に同行させてもらうことになりました。
 五人のその言葉を受けてです、ベッツイは笑顔になって言うのでした。
「賑やかで楽しい旅になりそうね」
「そうだね、五人が入ったからね」
 ハンスもにこにことしてベッツイに応えます・
「余計に楽しくなるね」
「まあ。私的にはね」
 ガラスの猫の言葉はといいますと。
「私だけでも楽しめるけれどね」
「君だけでしょっちゅうお外に出てるね」
 トトはその猫にこう言いました。
「それであちこちに行ってるよね」
「一人旅も好きよ」
「そして皆で行く旅も」
「嫌いじゃないわ、ではこの面子で行きましょう」
「それじゃあ楽しんできてね」
 トトは猫にこう告げました。
「この旅を」
「そうさせてもらうわ、是非ね」
「僕はドロシーと一緒にいるけれど」
 何といってもドロシーの一番の友達です、それならドロシーと別々にいることはとても考えられないことです。
「君達は楽しんできてね」
「さて、式の用意に取り掛かるわ」
 明るく言うドロシーでした。
「そして式が終わったわ」
「また冒険だね」
「そう考えているわ」
 やっぱり冒険好きです、ドロシーは。
「それじゃあ用意が出来たらね」
「ええ、それが済んだらね」
 ベッツイはそのドロシーに応えました。
「行って来るわ」
「旅の無事があらんことを」
 ドロシーはベッツイに祝福の言葉も贈りました、その言葉も貰ってです。ベッツイは皆と一緒にウー
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ