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歌集「春雪花」
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 君 想い

  眠れず我が身を

   抱きにける

 ただ会いたきと

    口にするなれ



 寝付けずにいれば君を思い出し、余りの苦しさに自らを抱くしかなかった…。
 ただ…会いたい。この想い伝われと願い、そして感情を抑えられずに涙する…。

 会いたいよ…。



 想いては

  痛みし心に

   聖人を

 思いて今日も

    溜め息を吐く



 エレミアと言う預言者は、妻に先立たれた時、神に嘆き悲しむことを許されなかった。ただ、溜め息を吐くことだけを許された…。
 私は聖人ではない。ただの人…。同性愛者の私は…許されるのだろうか?

 エレミアの哀歌を聴きながら…。



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