暁 〜小説投稿サイト〜
ファフナー
1部分:第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話
帯がある。
 その彼を傍に置きながらだ。ローゲは言うのだった。
「その代わりあるもので我慢してもらう」
「あるもの?」
「あるものとは何だ」
「これだ」
 こう言ってだ。ローゲはその手にあるものを出してきた。それは。
 指輪だった。黄金に赤、血の様な赤を含ませた指輪だ。その指輪を見せてきたのだ。
 その指輪を見せてだ。ローゲは言うのだった。
「この指輪を御前達にやろう」
「何だ、その指輪は」
「その指輪も神々のものか」
「今はな。かつてはラインの少女達が持っていた」
 ローゲはその指輪の由来も巨人の兄弟達に話す。
「そしてニーベルング族のアルベリヒが奪い指輪にしたものだ」
「ラインの乙女というとあの黄金か」
「ライン河を照らしていたあの黄金か」
「それを指輪にしたものか」
「そうなのだな」
「そうだ。御前達にはフライアの代わりにこれをやろう」
 ローゲは彼等と対峙したうえで告げる。

[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ