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歌集「春雪花」
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 愛おしく

  想いし心の

    苦しみを

 嘆けど君は

   知る由もなし



 晴れたら日でした。光は惜しみ無く降り注いでいましたが、それが却って淋しさをつのらせました…。
 こんなにも愛していると言うのに、私がどれだけ苦悩しているかなぞ君は知りもしない…。
 君はきっと、新たな友達と楽しくしているのだろう…。



 いずれ来る

   君の幸せ

    願えども

 嫉妬したるは

    愚かなりけり



 君の幸せを願う…だが、その幸せの中には私は居ない…。私の知らない人と…。
 そう思う心のなんと汚いことか…。そんなことを思いはしても、やはり彼を誰にも渡したくはないと思う愚かさ…。



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