暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第19話 「小学生達の現状」
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 その後、フローリアン姉妹の策略によりチームT&Hエレメンツは急遽イベントデュエルに参加することになった。
 対戦したのはディアーチェ&ユーリにチヴィット達。デュエルの内容はスピードレーシングでコースは大森林だった。このコースは視界を遮る木々の存在にどう対応してターゲットを破壊するのか技量が問われる。また自然破壊を行うとペナルティがある。
 ちなみにT&Hの少女達は、自然を燃やせないなど発言したり、プロテクションしながら進むのは無理そうだな、という顔を浮かべたりしていた。可愛い顔をして物騒な思考をする子供達である。
 勝敗については……あまり触れると機嫌を損ねそうな人物がいるので大声では言えないが、勝ったのはT&Hだ。その際、王さまがシュテル達がいれば……いやユーリだけということに不満があるわけではないぞ。と、ユーリへのLOVEが分かるやりとりがあったりした。まあ彼女のユーリへの愛は誰もが知っていると思うのでこれ以上は触れない。

「ふむ……そろそろ開戦のようだな」

 現在、俺はディアーチェと共に小学生達のデュエルを観察している。
 ここに至った経緯は、小学生達が壁を感じていると相談してきたため、ディアーチェが研究所にある《プロトタイプシミュレーター》と呼ばれる新しい設定を盛り込む際に使われる機械に内蔵されている《エクストラトレーニングモード》を使わせることにしたのだ。
 ちなみにこのモードは、現在フリーバトルしか行えないが技の出力やアバターの状態といった様々なデータをプレイヤーも確認することができる。
 各々の持ち味を確認するため、高町とアリシアはアミタ&モモキリ。バニングス、月村、フェイトはキリエ&ユーリ&王ちゃまとデュエルを行うようだ。場所は前者が空中で後者が地上である。

「空中戦と地上戦に分けたんだね。各々の持ち味を再度確認するためのステージ選択といったところかな」
「ん? 博士いらっしゃったのですか」

 画面を覗き込んでいた俺達のところに現れたのは、ディアーチェの博士という言葉からも分かるとおり、ここの責任者であるグランツ博士だ。研究熱心なせいか痩せ気味ではあるが、人の良い人物である。知っている人も多いだろうが、アミタ達の父親でもある。

「データ取りは僕にしても助かるからね。微力ながらお手伝いに来たのさ。まあ君としてはユーリが居てくれたほうが良かったかもしれないが」
「なっ……何を言いますやら!」
「ははは、冗談だよ。ここにはショウくんもいるしね」

 笑いながら発せられた言葉にディアーチェの顔はさらに真っ赤になる。先ほど許婚やらで良い意味でも悪い意味でも盛り上がっていただけに、この手の話題はクリティカルしやすいようだ。

「博士、俺達をからかうのはやめてください。大人なんですから」
「はは、
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ