暁 〜小説投稿サイト〜
天空遊園地
ジェットコースターと空
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「キャーーーッ!」
俺はジェットコースターがあるあたりに来たが、そこは子供の叫び声で埋め尽くされていた
楽しい叫びだと思うが・・・・ここで、心を奪われた子供は、かなり可愛そうだな。叫び続ける事になる
「そこの兄さん、乗っていかないかい?」
同い年くらいの少年に、声をかけられた
「お前も管理人の一人か?俺は乗らない。妹を探している、青葉空音というが、見なかったか?」
「さぁねぇ、その答えは、この周辺にある、4つのジェットコースターに全て乗ったら、教えてあげよう。乗り物には、チケットを見せるだけで乗れるから」
「ふざけるな、その手には乗ら・・・・」
すると、俺は少年に、ぐっと迫られた
「妹を、かけてでも?」
・・・・そうか、妹のためにはどんな手段をも選ばなければいけない。その一つ一つが、空音につながるのかもしれないから
心を奪われないように・・・・楽しめばいいのかな・・・・しかし
遊園地なんて、15年生きてても、あまり行ったことがない。ジェットコースターなんて、ドキドキで乗れない
でも、怖くても、勇気を出して、焦らず・・・・乗る!!
まずは、普通のジェットコースター
「うぐああああああああっ!!わああああああああああああ!」
次に、足が宙ぶらりんのジェットコースター
「ふああああああああああああああ!!」
その次に、回転型ジェットコースター
「うぐるるるるるるるるるるるる・・・・・」
最後に一回転と、急降下が目玉のジェットコースター!
「あわわわわわわわわあああああああああああああ!!!」
・・・・・情けなく、叫び続けてしまった。もう、ジェットコースターなんて怖くて乗れない、乗るもんか!
こんな場所で心奪われたくはないな。これが楽しいっていうやつの意味がわからない!!
あぁ、怖かった。心臓が潰れるかと思った。でも、空は青空。上がって行く時の眺めが悪かったわけではない
空・・・・空音・・・・

「ジェットコースターにいつか乗ってみたいな!」
「そうか空音、どんなジェットコースターに乗ってみたい?」
「青空が見えるジェットコースター!私、空大好きだから!」
「空音って名前は、母さんが青空を見て付けた名前なんだ。まぁ、俺もなんだけどな」
「じゃあ、お兄ちゃんも一緒にジェットコースター乗ろう!」
「いや、俺は怖いから、やめとこうかな・・・・ははっ・・・・」

そんな会話を、思い出した。俺は拳を握り締めた
必ず、あの平凡な日々を取り戻さなければいけない。二人で家に帰るんだ。だから空音、待っていてくれ、必ず俺が迎えに行く!
「おや、なにか決意を固めたような顔をしてるけど」
「うわっ!」
さっき、俺にジェットコースターに乗るように進めてきた少年が、いつの間にか真横にいた
驚かすやつだな・・・・ま
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