暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
064 竹取物語(翁は出ない)
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ンガーを使うから、そんなにヘソを曲げてくれるな」

<頼むぜ相棒、剣は使わなければ、剣≠カゃなくてただの(なまくら)だからよ>

「判ってるさ。……ふっ!」

俺にとっては心苦しい言葉を吐き、なんだか拗ねているデルフリンガーに次の約束を取り付けながら謝り、そしてデルフリンガーと歓談していた間にも煌々(こうこう)としている竹を、見聞色≠ナ入っているであろう人物の聲≠聞きながら──その人物を傷付け無い様ににぶった伐る。

「……おぉ…。……たしかに可愛らしいな」

無意識に漏らしていた。

用済みとなったデルフリンガーに一言礼を言ってから倉庫≠ノしまい、伐った竹の切り口を──いまだに漏れでている光を堪えながら見れば、予想通り≠ノとても可愛らしい──それも約9センチメートル程の女の子が出て来た。……それで先ほどの呟きである。

(……だがしかし、どうしたものか…)

そう。猫を殺してしまいそうな勢いで沸いていた好奇心に従った──所謂物見遊山♀エ覚で見たかっただけで、これから先の事は考えてなかった。

「放って置くのも、何か違うんだよなぁ…。……んん? ドライグ、俺なんかされてないか?」

<……少し待て>

その女の子を見ていると、今度は好奇心ではなくどことなく不自然≠ナ、然も取って付けた様な──まるで“コントラクト・サーヴァント”を行われたかの様な庇護欲が沸いてくる。……それで、まずはおかしいと思い、ドライグに訊いてみると俺の変化を調べる為の確認作業(?)に入った。

<……判ったぞ相棒、そいつからちょっとした好意が刷り込まれているぞ。相棒がルイズとやらと以前結んでいた“コントラクト・サーヴァント”──契約魔法に近いものを感じる>

「そうか…」

ドライグが俺の状態の確認の為に俺へと、俺とのリンクを潜って♀m認してから数秒。戻って来たドライグの指摘に短く答える。

……好意の刷り込み=c。それについては、思う事が無いといったら嘘になるが、今更♀エ──ドライグも前述した“コントラクト・サーヴァント”の事があるので、イヤな慣れ≠セが慣れている。……俺自身もハルケギニアに居た時、洗脳したりした事──“アンドバリの指輪”を使ったりしていたので因果応報≠ニ割り切れる。……それに、そもそもが絶対服従≠ニかじゃないだけマシなのだ。

「……仕方ない、拾おう」

<正気か、相棒?>

ドライグは俺の、まるで犬猫を拾う様な発言に正気を疑ってくる。……そもそも、好意≠刷り込まれている以上は拾う∴ネ外に選択肢も無いと云うのに。……否、ドライグも諫言(かんげん)を投げ掛けてくるだけでその辺りも承知しているのかもしれない。

「正気か?=c
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ