暁 〜小説投稿サイト〜
WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜
PHASE 3 大切な人
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てしまった

「え、ちょっと!大丈夫?」
「ゲホッ…うん…もう直った
えっと…ビジランテ?そんなわけないろ
そもそも実在すんのか?(まあここにいるけど)」
「私も見たことあるわけじゃないから…
でもどんな人なんだろー!
きっとかっこよくて運動神経がすごい人だよね!
そうじゃないと
よく聞くような仕事できなさそうだし」

正体を知らない彼女にとってのビジランテは
自分とは別の誰かの事であった
そう思うと、自分の目の前でそんなことを言われて
変な気持ちになる

「おいおい…俺がいるだろう
そんなこと言うな
ビジランテなんて、ろくな奴じゃないさ(実際そう)」
「そんなことないよ!…多分」

しばらく会話を続けていると
注文したパフェがやってきた
二人はそれを食べ始め、20分後には完食し、店を出た

「それじゃあ、あっという間だったけど」
「うん、また来ようね!」
「ああ、いいさ
今日は…というより今日も、楽しかったぜ」
「毎回言うね〜、ま、私も楽しかったけど。それじゃ」
「送っていくぜ?」
「大丈夫大丈夫、ここから家まで近いから
それに明日は仕事早いとか言ってたじゃん?」
「あ…そうだったな…うん」

彼女の言う仕事はビジランテの事ではなく
表向きにやっているIT企業での事だった

「ばいばーい!」

手を振り返し、夏希を見送る
姿が視界から消えると、
翔はバイクにまたがった

「帰って早いとこ寝るか…」

そうつぶやいて、彼はエンジンをかけた


(あいつがいるから俺は戦える
あいつがいなくなってしまっては
俺には生きる意味がなくなる)

そんなことを考えながら………


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