第十一話 実質的に初の暗部活動
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まないと思って、素直に話を聞いてみることにした。
「あら、意外と物わかり悪かったんだ。私らの仲間になってもらおうかと思ってたんだけど……」
「はぁっ!?」
あきれたような口調で言った麦野さんの言葉にはさすがに驚いた。しかし、アイテムに入ったらもしかしてハーレムとか出来るんじゃないか、なんて考えてしまった俺は、取り敢えず健全な12歳男子ってことでいいと思う。けど、実際入ったら浜面みたいにパシリにされることは間違いなさそうだけど……。
「お前、本当に頭悪かったんだな。これじゃ、戦闘は出来たとしても使い道がなさそうだわ」
「あははっ、結局私より頭が悪いって訳よ」
麦野さんとフレンダに揃って頭が悪いと言われてしまった。というか、フレンダは自分の頭が悪いことを暗に認めてるようにも聞こえるんだけど……まぁそれ以前に、俺が暗部組織に所属していることを知らないという時点で、俺の想定していた前提条件が狂ってしまっている。
「あー、なるほど。ようやく理解した。俺もだけど、あんたらも勘違いしてるわ」
「はぁ? 何を言ってんだか」
お互いに勘違いしていると言うことを告げてみると、麦野さんは馬鹿にしたような表情を向けてきた。
「俺は暗部組織グループの一員だ。暗部組織って掛け持ちできるのか?」
別の暗部組織に所属する者同士が、自分が暗部組織の一員だということをばらしていいのかどうかは知らないが、取り敢えずここでは話しておかないと会話が成り立たなくなってしまう。まぁ、それで結局最初に想定していた通り、俺の実力を見るとかっていう話にならなければいいんだけど……。
「なっ! ちっ、そうだったのか。なら、対抗組織を潰す為に死んでもらうかにゃーん」
「うわー、勘違いが直ったら俺の想定の一番悪い位置に戻ってきやがった。しかも、残りの二人が後ろから回り込んできてるしっ!」
一番恐れていた事態、しかも実力を見るとか以前に殺人予告をされてしまった。しかも、何ていいタイミングでやってくるのか、後ろから残り二人の気配が近づいてくる。
「さーて、お前も体晶使ったら相当強くなるんだろ? 見せてみろよ!」
何故か麦野さんは俺が体晶を使うと思い込んでいるようだ。
「へ? ……あ、そういうことね。俺のは体晶で強くしてるんじゃないからなぁ」
少し考えて俺はようやく答えに辿り着いた。俺がアレイスターの前で最大まで学園都市製超能力の値を上げた時に、滝壺さんに俺のAIM拡散力場が感知されたのだ。しかし、俺のAIM拡散力場はすぐに元に戻した為、能力を暴走状態にする体晶を使用して能力強度を上げたと考えたのだろう。そして、俺を見つけて同じ人物だと滝壺さんが判断し、アイテムへ引き込む為に尾行してきたということだと
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