暁 〜小説投稿サイト〜
デート・ア・ラタトスク
キミノナマエ
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
俺は五河士道だ!君を助けに来た!」
A「すいません、通りすがりの一般人ですので殺さないで……」
B「人に名を訊ねる時はまず自分から名乗れ」
C「君をペロペロするために来た変態です」

これが表示されるのは精霊の精神状態が不安定な時だけに限られ、ここで正しい対応をすれば精霊に取り入ることができるが、間違えれば………最悪だと死が待っている

「これだと思う選択肢を選びなさい!五秒以内で!」

クルー達は一斉に手元のコンソールを操作し、結果はすぐに琴里のディスプレイに表示された

最も多いのはB番だった。なぜか……絶対に選ばれることがないC番に1人だけがいたのは気にせずにディスプレイから目を離す


「……Aは論外だね。万が一この場を逃れることができても、それで終わりだな」
「@は一見王道ですが、向こうはこちらを疑ってるこの場で言っても胡散臭いですね。まぁ、私は迷わずCを選びましたがね」

令音と神無月が声を発する。そして琴里はパチンと指を鳴らすと神無月の後ろに屈強な男達が現れ、神無月は喚き声を上げながら、屈強な男達に連れ去られていった

「そうね。Bは理に適ってるし、上手くやれば会話の主導権を握れるわ」

琴里はマイクを引き寄せ、士道に指示を出す








『士道、聞こえる?今から私の言うとおりにしなさい』
「お、おう。分かった」
『人に名を訊ねる時はまず自分から名乗れ』
「人に名を訊ねる時は自分から名乗れ……って何を言わせ──」

その瞬間、少女は不機嫌そうに歪め、何やらぶつぶつと言い始める。そしてその言葉が途切れると光の球が現れる

「光よ──フォトン!」
「粋護陣!」
「レジスト!」

光の爆発が起こる直前にエミルがロイドに教えてもらった粋護陣とマルタが覚えたレジストが三人を包む。だが、威力が強過ぎたのか三人は教室の端まで転がる

「………ぐあっ……」
「士道!大丈夫!?」
『あれ?おかしいな……』
「おかしいなじゃねぇ……殺す気か!?」

頭をおさえながら身を起こすと、少女はしばし士道とエミルの顔を凝視する

「お前達は……前に一度会ったことがあるな…?」
「あ、ああ。今月の確か十日に街中で」
「うん。確かに会ってるね」

少女は「おお」と得心がいったように手を打つ

「思い出したぞ。何やらおかしいことを言っていた奴らだ」

少女から険しさが消えるの見取り、三人の緊張が緩む。だが───

「ぐっ…………!?」

少女が士道の髪を掴み、顔を上向きにさせる

「何が目的だ?お前達は何をしに現れたのだ?」
「……僕はエミル。僕とマルタは君の中にある力の暴走を止めるためにここに来たんだ」
「………ふむ。そうか……では、お前は?
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ