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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 中学編 08 「小鴉と王様」
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らどうするのだ。フェイトが面倒に巻き込まれるかもしれぬのだぞ」
「それもそうやけど、わたしらが一緒に居って見られるほうが面倒になると思うで。わたしは前からショウくんとの関係を聞かれたりするし、王様は居候してるわけやから」
「それは……そうかもしれんが」

 小鴉は普段は適当なことばかり申すくせに、このようなときは異常に口が立つのだから性質が悪い。
 ……えぇい、なぜこうもムシャクシャしておるのだ我は。ショウとレヴィの距離感は今に始まったことではないのだぞ。男女の距離感を考えると思うところがあるのは事実だが……こうも苛立っておるのは、小鴉が原因なのではなかろうか。

「……覗くような真似、我は好かん。一緒に行動せぬというのであれば、他の場所に向かうぞ」
「えぇ〜」
「えぇ〜、ではない。貴様には良心というものがないのか!」
「人並みにはある。けど今は好奇心のほうが勝っとるんや!」

 堂々と言ったからといって、納得できる言葉ではないわ!
 そのような返事をしようとしたのだが、我が口を開くよりも早く小鴉はこちらに近づいてきた。悪い笑みを浮かべながら、耳元でそっと呟く。

「王様は気にならんの? 2人っきりでないとはいえ、ある意味デートしてるようなもんなんやで」
「な……デートだと?」
「そうや。レヴィは異性ってものを意識してへんけど、ショウくんのことは好いとる。ショウくんも異性としては普段見てへんけど、レヴィの体つきはあれやからな。近づかれたら嫌でも意識してまうはずや」

 まあ……あやつも年頃の男であるからな。レヴィはよく食べるせいか、我やシュテルよりも成長しておる。必要以上に近づかれれば、意識するのは当然であろうな。

「ちゃんと見とかんと間違いが起こってまうかもしれへん」
「ま、間違いだと……バ、バカなことを言うでない。なのは達も一緒におるのだぞ!」
「そやけど、なのはちゃんだけじゃレヴィとユーリを見るのは厳しいやん」
「なぜそこでユーリが出てくるのだ?」
「え、だってユーリってショウくんのこと好きやろ?」

 小鴉の言葉に我の思考は一瞬停止する。
 こやつは何を言っておるのだ? ユーリがショウのことを……いや、確かにユーリはあやつは好いておるだろう。だがそれは

「好きは好きでも、あやつの好きは兄に対して抱くようなものであろう?」
「それもあるけど、少し前から男の子に抱くようなものも混ざってきてるやろ。髪型弄ったり、服装に気を遣っとるみたいやし」

 その言葉に過去の記憶を辿り始める。
 確かに出会った頃から最近までは、ユーリはウェーブの掛かった髪をいつも下ろしているだけであった。服装も彼女らしいふわふわとして印象のものを着ていたと思う。
 ……と、ということは小鴉の言うようにユーリはシ
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