暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL   ある神使い達の伝説
第十六話***名にかけてーーーー
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
X791 フィオーレ地方 クロッカス

「……えーと……魔力欠乏症だから……」

セブンはマントの裏に仕込んでいる薬草、服に仕込んでいる薬草、鞄に詰めている薬草等、持っている大量の薬草を睨む。

「これ、かな……どう思いますか、リーフィ」
『ああ、良いのではないか。合わなかった時の為にフラウの花、ミークの茎も用意しておけ』
「わかりました」

中から、三つの種類の薬草を取り出すと、

「チェンジ、パウダー」

呟き、魔力を込めて薬草を粉末化し、鞄から取り出した瓶に詰めた。

「……妖精(フェアリー)尻尾(テイル)の……ウェンディさんに似た魔力の人、居ますか?」

隣で黙っていた少女(リサーナ)に訪う。
リサーナは顎に手をあて、

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の……ナツかガジル……ラクサスはどうかしら。そうだ、同じ様に空気系の魔法使うからクウヤでも……いいえ、多分駄目だわ……難しいわね」
「なら、取り合えずは応急処置で……んっ」

瓶の中に粉末がギリギリ溶ける量の水を入れ、魔力を籠める。
その作業を用意した三つの薬草×二人分の計六回したセブンは手で汗を拭った。
それと同時に、ダンと音をたて、五人の人物が入ってくる。
ナツ、ルーシィ、グレイ、エルザ、エルフマン。
大魔闘演武の予選突破をついさっき果たした五人だった。

「ウェンディ!!」
「うわっ!?魔力欠乏症は、安静にするのが一番の薬なんです、落ち着いてください」
「……あ?」

今にも叫ぼうとしていたナツがセブンの顔を見る。

「誰だお前?てゆーか、評議員?」

その言葉を聞き、エルザが顔をしかめる。

「確かにその服……評議員か、なぜこんなところに」
「……っ、今回はまだ何もしてないわよ」

ルーシィも声をあげた。
リサーナが慌ててとりなす。

「セブン君はね、倒れてたウェンディとシャルル運んで、さらに応急処置まで施してくれてたのよ。感謝しても、文句言う事はないし……ってか、ルーシィ、まだ何もしてないって、今から何かするつもりなの?」
「 "あたしは"、何もする気ないわよ。でも、ナツ達がねー…… 」
「オレは何もしねーよっ!」
「静かにしてくださいっ」
「静かにしないかっ」

ルーシィの言葉に反応して、叫んだナツをセブンとエルザがたしなめた。

「ナツさん………」

ベッドから微かに声が上がる。

「あっ、気付きましたか、ウェンディさん。魔法評議院のセブンといいます。唐突で悪いんですが、何があったか、思い出せますか」
「すみません、よく…思い…出せ…ない…」

ウェンディは身を起こそうとして、うめく。

「ウェンディさん。貴女は、魔力欠乏症にかかっています。えっと…一度に大量
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ