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アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)
第六話 心の声 後編
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結局、あのバックドアは消さなかった。
いや、消せなかったが正しい表現だ。
あそこで消しては、俺がバーストリンカーだと疑われる。下手をすれば特定されるだろう。

それはそれとして………

「やべえ……死にてえ……」

現在、テンション絶賛急降下中である。

理由は……聞かないでくれ。単に俺がクソ野郎ってだけだ。
とにかく、千百合はバーストリンカーではなかった。それは確かなことだ。

だが、この事件の犯人は千百合のファイルにバックドアを仕掛け、それを通して学内ネットワークに進入している。

つまり、こちらからは仕掛けられないが、彼方からはいつでも仕掛けられる。
これは不利だ。不公平だ。

何か対策を練らなければ………

「やあ、おはよう!」

トンっと、後ろから背中を叩かれ、振り向く。もう突っ込んだりはしない。

「姫、少し加減をしてくれ。」
「むっ、そうか、すまなかった。」

姫と俺は並んで歩く。昨日見た夢のせいで少し目を合わせずらい。

「その、昨日はすまなかった。」
「へ?なにが?」

姫の突然の謝罪。まったく意味が分からなかった。

「えっと…なんの話?」
「ほら、昨日のことだ。」

昨日……あ、もしかしてあれか?

「千百合のことか?」
「ああ。あんな風に言ってしまって。」

別に気にしてはいない。本当に。姫だって自分の身を危惧してのことだ。
仕方ない仕方ない。

「それに、君にあんな無茶を言わせてしまって……」

…………おかしいな。そこだけは覚えてる。それはもうハッキリと。

「いくら君でも、直結して確かめるなんて無茶なことできないというのに…」
「いや…………その、したよ?」

沈黙が走る。

「したのか?」
「あ、ああ……」
「どこでだ?」
「千百合の家で……だけど……」
「家のどこだ?」
「あいつの部屋で………」

段々と、姫の歩くスピードが早くなる。
心なしか、目つきも鋭くなってる気がする。

「長さは?」
「え?」
「ケーブルの長さは?」
「さ、30pくらい?」

正直に答えると、先ほどよりも歩くのが早くなり、俺を置いていってしまった。

「なんだよ……あいつ……」

姫の不自然な行動に、俺はやはり戸惑いを隠せなかった。

時は流れて昼休み。千百合は他の友達と飯食ってて一年では見事なボッチ!
悲しくなんかないさ!慣れっこだもの??
手早く、菓子パンとコーヒーを平らげる。そこから先は寝るだけ。

寂しくなんて無いさ!

「すいませーん!有田一誠くんて居ますか?」

………無視したい。だが、これで行かなかったら余計面倒くさい。

「あの…俺ですけど……」
「おお、君
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