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ハイスクールD×D大和の不死鳥
27ハーフヴァンパイア
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のでしょうね」




「……うぅ、ぼ、ぼ、僕の話なんてして欲しくないのに……」

 イッセーのそばに置かれた大きなダンボールから声がした。イッセーはそれを無言で蹴った。

「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!」

 悲鳴が聞こえてきた。当然、ギャスパーだ……。

「能力的には朱乃に次いで4番目なんじゃないかしら。ハーフとはいえ、由緒正しい吸血鬼の家柄だし、強力な神器も人間としても部分で手に入れている。吸血鬼の能力も有しているし、人間の魔法使いが扱える魔術にも秀でているわ。とてもじゃないけど、本来『僧侶』の駒ひとつで済みそうにないわね」

そうですね。あれ?四番目?

「俺も入ってるんですか?」

「当たり前じゃない。ヤマトの能力は私達の中で一番よ」

そうなのか〜
 能力番付けは俺、部長、朱乃さんのトップスリーだ。

 それからギャスパーの紹介が行われた。

 なんでもデイウォーカーで日の光が平気……だけど本人は太陽の光が苦手ではなく、嫌い。

 授業に出ていない。ダンボールが自分の世界で満足。外の世界嫌い。

 さらに吸血鬼なのに血が嫌いで飲むのも苦手。飲まないといけないそうだが、あんまり飲みたくないそうで、レバーも嫌い。

「……へたれヴァンパイア」

 そんなギャスパーに小猫ちゃんが吐き捨てるような痛恨な一言を放った。

「うわぁぁぁぁん! 小猫ちゃんがいじめるぅぅぅぅ!」

 1年生同士だから容赦がないんだろ。小猫ちゃんが生き生きしている。

「とりあえず、私が戻ってくるまでの間だけでも、ヤマト、イッセー、アーシア、小猫、ゼノヴィア、あなたたちにギャスパーの教育を頼むわ。私と朱乃は3すくみのトップ会談の会場打ち合わせをしてくるから。それと祐斗、お兄さまがあなたの禁手について詳しく知りたいらしいから、このあとついてきてちょうだい」

「はい、部長」


「あ、あの!」

「なにギャスパー?」

 ギャスパーがリアス様に声をかけた。

ギャスパーが部長に訊いた。

「そのヒト、僕の神器がまったく効かなかったんですけど、何者なんですか?」

「彼は…………「信用の話になるので言ってください」わかったわ。彼はヤマト・フェニックス、聖獣フェニックスで実力が高すぎるのよ。それと私の彼氏でもあるわ」

「そ、そそそそのヒトがライザーの時のフェニックスなんですか!?」

「そうよ」

リアス様、朱乃さん、木場は魔法陣でその場をあとにした。

続く


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